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校長逮捕に衝撃走る 宮城県教委が緊急会議招集

 宮城県栗原市築館小の狩野幹夫校長(56)が10月31日に酒気帯び運転容疑で逮捕された事件を受け、県教委は1日、県内7地域の県教育事務所長を招集した緊急会議を県庁で開き、綱紀粛正の徹底を呼び掛けた。
 県教委は教職員の不祥事続発を受け、10日前に信頼回復に向けた対策を発表したばかり。取り組みの矢先に起きた学校トップの不祥事に、県教委は衝撃を受けている。
 会議で、県教委教職員課の百井崇小中学校人事専門監は「あらゆる機会をとらえ、服務規律の指導を徹底するよう働き掛けてほしい」と強調した。
 終了後、県教委は各地の教育事務所に管内市町村の教育長や、全小中学校の校長を集め、指導の周知を図った。
 今回の事態に同課は「教職員を監督する立場の人の逮捕は極めて残念だ。事実関係を調査し、厳正に対応したい」として、狩野校長の処分を検討している。
 相次ぐ不祥事について、村井嘉浩知事は1日の定例記者会見で「情けないのひと言だ。信頼回復に向け、県教委は一丸となって対策に取り組んでほしい」と述べた。
 県教委が10月22日に発表した綱紀粛正策では、全公立校を対象に、法令順守に向けた各校の決意を「宣誓書」にまとめるよう求めていた。
 県内では本年度、トイレでの盗撮や学校徴収金の着服など教職員の不祥事が多発。これまで8件11人を懲戒処分とし、このうち4人を免職、1人を停職とした。


2010年11月02日火曜日


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