10月の消費者物価、4.1%上昇

 統計庁は1日、10月の消費者物価が前年同月比4.1%上昇し、韓国銀行の物価安定目標(4%)を超えたと発表した。4%台の物価上昇は昨年2月以来、1年8カ月ぶりとなる。韓銀は2010-12年の物価安定目標を2-4%と定めている。

 10月の物価上昇は、異常高温や多雨で高冷地野菜の作況が悪化し、供給が減少したことが主因。白菜は同261.5%、大根は同275.7%、ネギは同145.5%、トマトは同115.4%、ニンニクは同102.5%の値上がりとなり、生鮮食品全体で同49.4%の上昇につながった。

 これを受け、農林水産食品部は追加的な価格安定策を発表し、例年より割高となっているニンニク、トウガラシ、タマネギ、タラ、サバなどの輸入を増やし、今月末まで市中に集中供給するとした。また、政府は1日から都市ガス料金を平均4.9%引き下げ、地域暖房費の冬季料金(11-1月)を据え置いた。液化石油ガス(LPG)料金は今月中に1%値下げするように誘導する。

 李明博(イ・ミョンバク)大統領は同日、大統領室首席秘書官会議で、「庶民や需要者が体感する物価の管理がさらに重要だ。主婦モニター団の中から体感物価をモニタリングする専門チームを別途設置し、庶民が生活現場で感じる物価を管理してほしい」と指示した。

方顕哲(パン・ヒョンチョル)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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