軽妙なトークでファンを沸かせたMF小川(中)とDF阿部(右)=愛知県豊田市のトヨタ生協メグリア本店で
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名古屋グランパスDF阿部翔平(26)が31日、優勝に向けてMF小川佳純(26)に“ゴール指令”を出した。2人は愛知県豊田市のトヨタ生協メグリア本店で行われたトークイベントに出席。雨模様の中集まったファン約400人の前でラストスパートを誓った。
市立船橋高出身コンビが沸かせたトークショー。先輩が後輩の尻をたたいた。残りシーズンへ「もう1点くらいはとりたい」と掲げた小川に、1年先輩の阿部がすさかず「足りなくない?」とつっこみ、プレッシャーをかけた。小川は「じゃあ2点。残り試合は少ないけれど、頑張ります」と慌てて目標を上方修正した。
今季は途中出場が多くまだ1得点にとどまっている小川だが、ここ2試合は連続スタメンを果たすなど上り調子。大詰めを迎える終盤戦で、もうひと暴れを期待する阿部は「僕はDFなんで失点しないように。あとは小川君がとってくれると信じているんで」とハッパをかけて締めくくった。
歓喜の瞬間は、刻一刻と近づいている。小川が「こんなチャンスはめったにない。次は鹿島にホームで負けた借りを返したい」と話せば、阿部も「(優勝は)経験したことがないのでまだ手探りだけど、一つ一つ勝つのが大事」と再確認した。この日、2位鹿島が敗れて勝ち点は11差に。残り6試合で勝ち点「8」を積み上げれば、自動的に優勝が決まる。
トークショー後、日本シリーズを観戦するため2人はナゴヤドームに向かった。小川がドラゴンズ浅尾拓也投手と親交があるためだ。ロッテを粉砕した竜戦士に刺激を受け、“ダブル日本一”へエネルギーチャージも完了だ。 (塚田陽一郎)
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