水戸に勝ってJ1昇格に王手をかけ、サポーターの前で喜ぶ柏イレブン=ケーズデンキスタジアム水戸で
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各地で7試合を行い、首位の柏は水戸に快勝して勝ち点69に伸ばした。柏は11月7日の次節にもJ1復帰が決まる。2位の甲府は4位の千葉を下して同62。福岡も勝って同58とした。千葉は同51。
開始2分で負ったビハインドさえ、柏にとっては景気付けの起爆剤だった。しょげて引きずるどころか、4発完勝。FWレアンドロ・ドミンゲスが全4アシストの離れ業をやってのけた。
「点を取るべきところでしっかりと決められた。個人的には10点満点で7点だね」。助っ人の柔らかく正確なパスで、水戸をひざまずかせた。
前半10分の同点CK、後半22分の得点機はともに得意の右足で放った満点クロス。同30分にダメ押し弾を演出すると、圧巻は同39分だった。敵陣中央でドミンゲスがドリブルを加速すると同時に、2、3人が連動するように右へ左へと流れた。「信じて走れば、足元にピタッとパスが来るんです」。そう語る田中は、悠々と届いた絶好のパスを流し込むだけだった。整備された戦術と選手の理解度、卓越した個人技と周囲の連係が際立った。
今季31戦目で悲願に王手。2得点の林は「次の試合が非常に重要になる」と見据えた。次節の11月7日岐阜戦(柏)に勝ち、2年ぶりのJ1復帰を決める。 (松岡祐司)
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