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中露首脳会談:戦後65年で共同声明 「日本の中国侵入」言及、尖閣・北方で連携

 【北京・浦松丈二】中国外務省は28日夜、中国の胡錦濤国家主席とロシアのメドベージェフ大統領が合意した第二次大戦終結65周年に関する共同声明の全文を公表した。声明は「日本の中国侵入」に言及しつつ「歴史の歪曲(わいきょく)を断固非難する」との文言を盛り込んだ。

 沖縄県・尖閣諸島の領有権を主張する中国と北方領土を巡って日本と領有権を争うロシアが対日史観で連携した形だ。

 声明は「日本の中国侵入後、ソ連は隣国に極めて大きな援助を提供した。中国国民もソ連軍に加わり戦った」と中露の対日共闘を振り返った。

 また、歴史の歪曲だけでなく、「ナチス、軍国主義分子とその共犯者を美化し、解放者を中傷するたくらみを断固として非難する」とした。

 一方、中露首脳が署名した戦略的協力関係の深化に関する共同声明の全文も公表された。声明は「国家の主権や統一、領土保全にかかわる核心的利益を互いに支持することが戦略的協力関係の重要な内容」と明記。領土問題で日本などをけん制した。

毎日新聞 2010年9月29日 東京夕刊

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