紫綬褒章受章の喜びを語る女優の田中裕子さん
政府は２０１０年秋の褒章受章者を２日付で発表した。受章者は７０３人（うち女性１３６人）と３２団体。３日に発令される。
芸術や学問などで功績を残した人に贈られる紫綬褒章は２２人（うち女性１人）。俳優の田中裕子（本名・沢田裕子）さん（５５）や風間杜夫（本名・住田知仁）さん（６１）、芥川賞作家の宮本輝（本名・宮本正仁）さん（６３）、落語家の桂文珍（本名・西田勤）さん（６１）、歌舞伎俳優の中村芝雀（本名・青木貞幸）さん（５４）、マクロ経済学者で東大教授の吉川洋さん（５９）らが受章した。古代史を研究する奈良大教授の東野治之さん（６３）、高分子化学分野で貢献した東大教授の相田卓三さん（５４）にも贈られた。
その道一筋に励んだ人をたたえる黄綬褒章には、江戸期の技術「からくり」の修復や制作を手掛ける第一人者の東野進さん（６０）＝大阪府寝屋川市、郷土食を用いて特色ある商品開発を進めた「食彩工房たてやま」元代表理事の西田弥生さん（８１）＝富山県立山町＝ら２４０人（うち女性１７人）が選ばれた。
ボランティア活動などが対象の緑綬褒章が贈られるのは１６人（うち女性８人）と３２団体で、合計数は過去最多。