警備犬「ダッロ号」死ぬ　スマトラ地震などで活動

　警視庁警備犬部隊に所属し、２００９年のインドネシア・スマトラ島沖地震など多くの災害現場で人命救助活動に従事した雄の「ダッロ号」が１日、東京都青梅市の動物病院で死んだ。警視庁警備部によると、死因は悪性リンパ腫による多臓器不全で、７歳だった。

　ダッロ号は０７年の新潟県中越沖地震や０８年の岩手・宮城内陸地震に出動。０９年９月に発生したインドネシア・スマトラ島沖地震でも活動し、警視総監賞を受賞した。

　今年３月には、兵庫県で開かれた国連の試験に、日本の国際緊急援助隊の一員として参加。援助隊に対する３段階評価で、最高ランクの獲得に貢献したという。

　警備犬部隊長の山川良博警部は「厳しい現場でも的確に動ける非常に能力の高い犬だっただけに残念だ」と声を落とした。