７日目に並ぶ白鵬「どこからでも来い、という気持ちが大事」

　初場所から６２連勝中で、５場所連続１７度目の優勝を狙う横綱白鵬は１日、福岡県筑紫野市の宮城野部屋宿舎で記者会見し、尊敬する双葉山が持つ昭和以降１位の６９連勝という大記録について「超えられるか分からないけれど、千秋楽まで元気な姿で土俵に上がることがファンへの恩返し」と穏やかな表情で話した。

　順調に白星を重ねれば、７日目に６９連勝に並ぶ。「（相手は）誰でもいい。どこからでも来い、という気持ちが大事」と自信をのぞかせる。「（賭博問題で揺れた）名古屋場所では責任を果たし、秋場所は賜杯が戻り、それをとるという強い気持ちがあった。今場所のテーマは数字」と記録への強い意識を口にする。

　ことしは一人横綱となった春場所から４場所連続で全勝優勝。九州場所でも土がつかなければ、昨年樹立した年間８６勝の記録も更新する。「結果がついてくれば、最高の形で１年の締めくくりになる」と意気込む。

　朝青龍の引退後はライバル不在で、優勝争いよりもさまざまな記録に注目が集まる。「一人横綱になった責任が自分を大きくしてくれた。自分の白星が多くの相撲ファンに感動を与えられればいい」と、角界を引っ張っていく決意を示した。

[ 2010年11月01日 11:28 ]