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森田“記録的”初V 猛チャージ11バーディー
優勝が決まった瞬間、森田の目に涙がポロリ
Photo By スポニチ |
女子ゴルフツアーのIDC大塚家具レディース最終日は31日、埼玉・武蔵丘ゴルフコース(6561ヤード、パー72)で行われ、プロ3年目の森田理香子(20=フリー)が念願のツアー初優勝を飾った。13位からのスタートで11バーディー、1ボギーの62と大爆発。1ラウンドのバーディー数、スコアともにツアータイ記録となるビッグチャージで逆転した。アマ時代から活躍を続け、岡本綾子門下生でもある“大器”がようやく花開いた。なお、第2ラウンドが悪天候で中止となり競技が36ホールに短縮されたため、賞金加算額は75%になる。
【最終R成績】
すでにホールアウトしてから1時間以上が過ぎていた。優勝が決定的な状況でも、森田は18番グリーンの脇で静かにその瞬間を待っていた。
「最後まで結果は分からないし、人前で泣くのは弱みを見せるみたいだから我慢してました」
最終組のプレーが終わると、同門の表純子や青山加織らとハイタッチ。“姉弟子”の服部真夕とは抱き合って喜んだ。笑顔で祝福に応え、優勝スピーチの時だけ「自分は本当に幸せ」と静かに涙をぬぐった。
この日の朝、首位にいた服部には、あるお願いをした。「わたし頑張るから一緒にプレーオフをしよう。だから、あんまりスコアを伸ばさないでね」。ところが始まってみれば、服部が「どっちがだよ」と突っ込んでしまうほどのチャージで一気に逆転した。パットが好調で長い距離が決まった。平均270ヤードの飛距離を生かして9、18番のパー5では2オンに成功。無理な攻めから自滅を繰り返してきた森田が、巧みにセルフコントロールしながら「完ぺきなゴルフ」で11バーディーを積み上げた。
今季は開幕から2戦続けて首位発進するなど、初優勝間近といわれていたが、優勝に手が届かないまま昨年から痛めている左手首痛もぶり返した。「うまくいかなくて、もうゴルフをやめろってことかと思った」。それでも一緒に練習する仲間に支えられ、師匠の岡本綾子から「いいものを持ってるんだから練習していればいいことはある」と激励を受けた。1カ月前の日本女子オープンでは親友の宮里美香がツアー初優勝。同学年の晴れ姿をウオーターシャワーで祝福し「美香ちゃんが頑張ったから自分もできる」と心を決めた。
宮里美からは「次は理香子の番。水かけじゃなくてシャンパンかけしよう」とメールをもらっていたが、その期待にも応えた。親友とは今週の日米ツアー共催「ミズノ・クラシック」(5日開幕、三重・近鉄賢島CC)で再会する。「きっとシャンパンを持ってきてくれるんじゃないかな」。長く待ちわびた勝利の美酒は、格別の味がするに違いない。
☆生まれとサイズ 1990年(平2)1月8日、京都市生まれ。1メートル64、60キロ。
☆ゴルフ歴 祖父・喜代志さん(83)が営む練習場で8歳から始める。そこで練習していた足立香澄に師事し、当時高校生だった永井奈都(29)の影響でプロを目指す。
☆アマ時代 ジュニア時代は関西で負け知らずの強さを誇り、京都学園高に進学し日本ゴルフ協会ナショナルチームの中心メンバーとして活躍。06年世界女子アマでは2位に入った。
☆プロ戦績 08年のプロテストに一発合格。同年のツアー出場予選会で35位となり09年の出場権を獲得。32試合で予選落ち10回。トップ10入り5回で賞金ランクは27位だった。
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