2010年9月2日 19時35分
東京都花粉症対策検討委員会は2日、来春の花粉の飛散数は例年より相当程度増えるとの予想を発表した。今夏が記録的な暑さとなった影響で、スギやヒノキの花芽がよく成長するため。今春の飛散数は、冬に雨が多かった影響などで、過去10年間の平均の約4分の1にとどまっただけに、シーズン前の受診など早期の対策を呼びかけている。
都は、都内の9地点でスギ・ヒノキ花粉の飛散数を観測。気象予報士や医師、研究者ら専門家で構成される検討委は今後、スギ・ヒノキの現地調査や、冬から春にかけての気象予報なども加味し、来年1月に具体的な増加量を予測する。00年春以降で最も花粉が飛んだのは05年春で、10年間平均の約2.8倍。専門家からは「04年の日照時間は今夏よりも多く、来春の飛散数は05年は超えないだろう」との見方も出たという。【石川隆宣】