民主代表選:菅氏と小沢氏、討論会で政策アピール

2010年9月2日 11時39分 更新:9月2日 13時56分

 民主党代表選に立候補した菅直人首相と小沢一郎前幹事長は2日午後、東京都内で日本記者クラブ主催の討論会に出席した。09年衆院選マニフェスト(政権公約)修正の是非や財政再建に向けた消費税論議などをテーマに、議論を戦わせる。

 これに先立ち、首相は2日午前、首相官邸であった副大臣会議に出席し、会議のテーマの規制改革について「政治主導はこの規制緩和の場面がもっとも問われる」と強調した。首相が副大臣会議に出席するのは異例。代表選で首相を支持する蓮舫行政刷新担当相も出席した。政権としてムダ削減に取り組む姿勢を示し、世論の支持を喚起する狙いだ。

 一方、小沢氏は2日午前、衆院議員会館の自室で全国知事会副会長の古川康佐賀県知事と会談し地域主権などについての質問状を受け取った。代表選に地方議員票も含まれるため地方重視をアピールした。

 また、小沢氏支持を表明している海江田万里衆院財務金融委員長は2日午前、小沢氏の資金管理団体を巡る政治資金規正法違反事件に関連し、都内で記者団に「小沢氏が首相になることで訴追から逃れようとしているという疑念を持たれるなら、小沢氏は早めに『そういうことはない』と言ってほしい」と語った。小沢氏は検察審査会の議決次第で強制起訴される可能性がある。憲法には「国務大臣はその在任中内閣総理大臣の同意がなければ訴追されない」との規定があり、出馬は起訴を逃れる狙いがあるとの指摘を念頭に置いた発言だ。【倉田陶子】

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