2010年9月2日 21時38分 更新:9月2日 23時23分
農林水産省と宮崎県は2日夜、同県えびの市の畜産農家で見つかった家畜伝染病・口蹄疫(こうていえき)に似た症状を示した牛について、動物衛生研究所(東京)の検査で陰性が確認され、感染していなかったと発表した。
似た症状の牛が見つかり、同県小林市の家畜市場は2日朝から始まった子牛の競り市を急きょ中止。市場に運び込まれていた約550頭を市場内に留め置き、都城市の乳肥素牛(もとうし)の競り市も中止した。陰性確認で小林市場は3日再開し、都城市場は同日、再開時期を決定する。
県畜産課の児玉州男課長は会見で「通報があれば防疫員の判断を重視するしかない。競り市の中止はケース・バイ・ケースで判断したい」と述べた。
宮崎県では先月27日、県内全域での口蹄疫の終息が宣言されたばかりだった。【木元六男】