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安倍氏 関係強化で台湾訪問へ

10月30日 11時34分 twitterでつぶやく

自民党の安倍元総理大臣は、尖閣諸島沖で起きた中国漁船による衝突事件をきっかけに、保守系の議員と連携して菅政権の外交姿勢への批判を強めて活動を活発化させており、31日から日本との関係強化を目的に台湾を訪問することにしています。

安倍元総理大臣は、衝突事件への政府の対応について「中国の圧力に日本が屈したというメッセージを送った」などと批判しており、みずからが会長を務める保守系の議員でつくる議員連盟のメンバーとともに領土問題についての勉強会や街頭演説を開くなど、菅政権の外交姿勢への批判を強めて活動を活発化させています。さらに安倍氏は、日米関係を重視する自民党の立場を説明することなどを目的に、今月、ワシントンを訪問したのに続き、31日から日本との関係強化を目的に台湾を訪問し、馬英九総統などと会談することにしています。これについて党内からは「保守系の議員を結集して、今後の政局対応などで主導権を握ろうとしているのではないか」という見方の一方、「政権交代を許した責任を痛感し、自重すべきだ」などという指摘も出ています。