村西とおる生ライブ配信開始
◆ 祝デンマーク戦の勝利と、「女性の本性」について考える・・・。2010.6.26

連日のワールドカップの観戦となってございます。

「日の丸」を見たらもう黙っておれない

「君が代世代」でございます。



「頑張れ!!」は本来ならば自分に向けなければいけない

言葉でございますが、しばし浮世のことを忘れて

日本選手に向かって声を張り上げさせていただいております。



スポーツは不思議でございます。

ニッポンが勝っても現状は何も変わらず、自分を取り巻く困難な状況は

好転して生活が決してラクになるワケでもないのに

「元気が出る」のでございます。

ニッポンが勝つと、さあやるぞと「ファイト」が沸くのでございます。



スポーツはありがたいものでございます。

金や政治の力ではどうあがいても大衆に届けることの出来ない

「心の高揚」をもたらしてくれるのでございます。

「この国に住む同じ人間としての一体感と団結する心」の心地良さ、

を味あわさせてくれるのでございます。



人間の究極の「美」とは自我を捨てて集団の幸福のために働く自己犠牲の姿である、

といわれております。それゆえにパレードなどで集団が隊列を組んで

規則正しく行進する姿を見て感動するのでございますが、

サッカーとはまさしくその「自己犠牲」の上に成り立つスポーツでございます。



岡ちゃんは「サッカーはチームプレイの競技であることを世界に知らしめたい」

と言っておりましたが、まさしくその言やヨシ、でございます。

闘莉王もまた「ヘタクソはヘタクソなりに一生懸命頑張れば負けない、勝てる」

との信念を吐露しておりましたが、これまたSEXにも通じる説得力のある言葉でございます。



自我を捨て自己犠牲をものともせずにひたすら貢献してくれる殿方に、

女性はオンゴールも厭わぬほどに惚れるのでございます。

さもエラそうに上手ぶって手前勝手な所作をしていては、

かのフランスチームのように怨嗟の対象としかなりえないのでございます。



「ヘタクソはヘタクソなりに一生懸命」の謙虚な精神を忘れず

「舌も手の指も言葉もチンチンも足の指も」体の全部を使っての

チームプレイの精神をもって女性に挑んでこそ

「頂点」に到達することができのでございます。



「賢い人たち」はたかがサッカーとあなどることなく、

これほどまでに人を狂喜させるサッカーというスポーツの真髄に思索をめぐらし、

人生いかに生きるべきか、の教訓を導き出していただきたいものでございます。



サッカーというスポーツは打つ、走る、投げる、跳ぶ、といった

記録に挑戦する競技ではございません。勝負する相手に勝つスポーツでございます。

サッカーという勝負で、勝利を手にするための最大のポイントは、

戦う相手を知ることでございます。



碩学は相手をよりよく知って戦えば「百戦あやうからず」との至言を遣されております。

人生においては異性を「よりよく知ること」を意味します。

殿方にあっては「女性を知る」ことこそが救いとなり安全の基となるのでございます。



さて「女性とはいかなる存在であるか」でございます。

一言で申し上げれば「恐しい」でございます。

この言葉を胸に手を当てて考えなければ理解できないような殿方は、

人生での幸福をあきらめられて「切り捨てご免」の修羅の運命を

泣きながら生きなければなりません。



「女性とはどんな恐しい生きモノであるか」を知るには

「賢者は歴史に学ぶ」と申します。

歴史をヒモとくことが一番の近道でございます。



中国の漢王朝の創始者劉邦の正妻に呂后(りょうこう)という女性がおりました。

呂后は劉邦の「糟糖の妻」でございます。貧しい農民であった劉邦のもとに嫁ぎ、

ともに手をたずさえて立身出世を果たし、遂には漢という中国を天下統一した王朝を

築きあげたのでございました。



が劉邦は「英雄色を好む」稀代の好色漢で何人もの側室を抱えました。

劉邦の死んだ後、呂后のいままで耐えていた怒りに火がつきました。

側室全員を殺害しましたが、その殺し方は尋常ではありませんでした。



たとえば劉邦の一番の寵愛を受けていた戚(せき)夫人。

呂后はまず家来に彼女の両手両足を切断するように命じました。

続いて両目をくり抜き両耳を焼き落として口をきけないようにした上で、

便所に放り込みました。

呂后はそれを「人豚」と呼んで王朝の家来たちに戚夫人の息が絶えるまで、

三日三晩便器の上から糞尿をかけることを命じたのでございます。



歴史のなかには実に恐しい女性が存在していたものでございますが、

このことを女性に話されましても「あら、あたり前じゃありません。」

と平然とされるのがオチでございます。



女性の本根では「女の一生」を台無しにしたカタキにその程度の

「復讐」をすることなど朝メシ前、との意識が共有されているからでございます。

「女性」とは「復讐」のためにはどんな残酷な手段も選ばない人種でございます。



17世紀、アンゴラにジンガという女王がいました。

地方の視察先で一人の農夫が農作業用の通路をクワで壊すという失敗を犯しました。

ジンガは連帯責任と命じて老人、子供を含む600人の村人全員を

巨大な粉ひき機に放り込み、生きたまま砕きました。

流れ出した大量の血をタライの中に集めて、ジンガはそれを老化を防ぐ栄養剤として

持ち帰り毎日浴びるように飲みました。



ジンガは毎夜宴をひらいて選ばれた戦士たちに戦うことを命じました。

戦士は勝てば女王のジンガと寝ることが求められ、負ければ鞭打ちが待っていました。

ジンガの容姿は生き血をすすることを趣味としていたせいで「美しかった」

と伝えられております。



が戦いに勝った戦士の末路は哀れでした。

あくまでも性欲の処理係にすぎず、飽きられればすぐさま殺されました。

チンポを立てなくてもよく、穴を使えばいい立場の女性のド助平には

男と比べて際限がないのでございます。



池田理代子氏が描く「ベルサイユのばら外伝」の「黒衣の伯爵夫人」のモデルとなった

16世紀末ハンガリーに実在した大貴族の娘エリザベート・バートンは

「自身の若さを保つには、みずみずしい娘の血が必要不可欠」だという

強迫観念にとりつかれ600人余りの若い娘を惨殺して

その生き血を暴飲し「世界の犯罪史上」にその名を残しています。



女性であれば誰れでも自覚していることがございます。

「性欲を満たし、若さを手に入れ、美しくあるため」には世界を敵に廻しても

たじろぐことのないジンガやエリザベートのDNAを秘匿していることを。



歴史上女性の殺人鬼として有名なのは女妖術師のラ・ヴォワザンでございます。

フランス・ルイ14世の時代のパリの占星術師でございます。

宝石商の夫を持つラ・ヴォワザンは表面的には悩みごとのある

貴婦人の相談に快よくのる慈善家でした。

が裏の顔は黒ミサの悪魔礼拝を行なう妖術師でした。



ラ・ヴォワザンに相談にのってもらうと悩みごとが解消する、

という評判が立ち彼女のもとを訪ねる客は絶えませんでした。

相談事は病気のことから商売の話、他に好きな男ができたから

夫に死んでほしい、といったものまで多数に及びました。



黒ミサの儀式には赤ん坊が生贄とされました。

彼女は赤ん坊を調達する独特のルートを持っていました。

殺された赤ん坊の数は2000以上にのぼると言われます。

事件が発覚して彼女の黒魔術に協力した400人以上の人間が逮捕され

104人が有罪に、うち36人が死刑に処せられました。



ラ・ヴォワザン自身は「火あぶりの刑」となり、その刑が執行されて

点火されるまで呪いの言葉を喚き続けていました。

カルトの恐しさは本人のみならずそれを信じた周囲の者も

狂気に走らせることにございます。



美輪某や江原某の「来世話」を信じて手に手を取って屋上から飛び降りて、

自から命を断った純粋無垢な女子高校生たちのように、でございます。



男殺しでは有名なヴェラ・レンツイがいます。

20世紀前半、ルーマニアのある街にレンツイは住んでいました。

年上の実業家と駆け落ちをしてその街に住みついたのでしたが、

夫の姿が見かけなくなりました。



近所の人が彼女に夫の行方を尋ねたら「女をつくって外国に行ってしまった」

との返事でした。そのうちに町の名士の男の姿が次々に町から消えました。



レンツイの家を調べれば何にかわかるはず、との密告があり警察が彼女の家を捜索しました。

地下室から35個の棺桶が発見されました。警察の取り調べで彼女は

それらは全部自分で殺した死体であることを白状しました。



生前その死体となった男たちとレンツイは肉体関係を何度も結び、

あげくに浮気を防ぎ自分だけのものにするためにヒ素で殺したというのでした。

そして夜な夜な地下室に降りては棺桶の蓋を開けては男たちとの

追憶に思いを馳せて楽しんでいたのでした。

殺されたのは夫2人、恋人32人、子供一人。

自分の子供まで手にかけて殺していたのです。

ちなみに警察への密告はレンツイが自身で行なった、と告白しています。



いやはや自分の「マンズリ」のために「色男を32人も殺せる、」

のが女性なのでございます。



我が国の歴史においても「恐しい女性」の存在は雨後の竹ノ子のごとく、

でございますがその猟奇性で知られるのが「阿部定」でございます。

昭和11年5月、惚れ抜いた男のチンチンを誰にも渡したくない、

との一念で相手の男を殺してそのチンチンを切り落し、

それを懐に忍ばせて逃走して三日後に逮捕されました。



純愛を貫き極限の愛に生きた女、「阿部定」は事件後70余年を過ぎた今日でも

「女の鏡」として一部ファンの熱狂的支持をうけ「映画化」もされております。



映画館の観客は少なからず女性ファンで埋められております。

好きになった男のチンチンを切り落とす行為、に密にアコガレを持たれている女性が

想像以上に存在しているのでございます。



一般的に「女性の恐さ」は自分の欲望を達成するため、

というより「裏切った男」へ「復讐」を果たすときに発揮されるものでございます。

それは暴力的に実力行使をともなって、というよりそれを言われたら命とりになる、

という秘密の「暴露」でなされるものございます。黙って泣き寝入りをする、はオトギ話でございます。



宇野首相は指三本を顔の前に立てて「これでどうだい」と月30万円で

妾になることをせまった過去を、その相手の芸者氏にバラされ

あっけなく首相の座を追われました。



なぜ顔の前でなくオマ○コの中でその指を立てて言わなかったのか、

とお気の毒に思えるのでございます。まさか「オマ○コの中で指を立てられた」

とはご本人も告白できなかったでありましょうに。



ケチとスケベ心の希薄さが命取りとなりました。

オマ○コの中でグーを出して「これでどうだ」とやったなら

あの告白は出来なかった筈でございます。



女性にとってこの世でケチな男ほど嫌いな人間がいないのでございます。

ケチは自分に対する評価、だから許せないのでございます。



「ハチの一刺し」の榎本秘書夫人もおられました。

田中総理の秘書であったご自身のご亭主が「犯人の片割れ」だったことを

バラした奥方でございます。安く見積もられた、という女のプライドが

天下をヒッくり返してみせたのでございます。



女性がその本性を露にして喰ってかかる、ことの90%の原因は

「金の切れ目が縁の切れ目」の男の女性に対する金離れの悪さ、

ケチケチぶりにございます。自からまいた種、なのでございます。



中田元横浜市長さまなどもそのクチで女性から慰謝料を求められて

現在裁判で係争中、でございます。



ワタミの会長の渡邊元会長さまなどもそれと同じ「ケチ」の口で

女性に売られて騒動となっております。



美樹会長さまには起業時代に結婚した元ウエートレスの妻との間に

2人の息子さまがいらっしゃるのでございますが、身内の女性に手を出してしまわれた、

という「お話」でございます。

全国600店舗の居酒屋チェーン経営と介護事業や無農薬農場経営、

中高一貫教育の学校経営と幅広く手を広げる若き経営者のホープ、なのにでございます。



NPO法人を通じてカンボジアでの学校建設にも取り組み

政府の「教育再生会議」委員まで勤められた教育を語れる

日本経団連の理事でありながら、でございます。



その「立派な」美樹社長さまが経営する学校の女性に手を出し

数年に渡って交際して体をもて遊んだあげく「君の中には自分が求めるものがなかった」

と一通のメールでハメ逃げを計ろうとしたのでございます。

捨てられた女性は「性の道具だったの」と激怒し、よからぬ筋の人間に相談して

話は「表向き」となった、という「話」でございます。



結果、美樹社長さまが女性に1500万円を支払うことを約束して

話がついたのでございますが、その1500万円のお金を支払う方法が

一度にでなく「会計士が管理しているから大金は引き出せない」から

「月々30万から50万円の30〜40回払い」にして欲しいと

懇願したことがバラされて、往生際の悪さとそのあまりのケチケチぶりが

表沙汰となって面目を失ったのでございます。



この一件はただ今では終息を得ております。

つい先頃も美樹社長さまは、ご自身のそのお財布にマザーテレサのお写真とお言葉を

大切にしまわれているのを公表されております。色男は世間体を気にして

ご自身の「マザーテレサ」化には余念がないのでございます。



事情通はとんだクワセモノの悪党の茶番だ、とせせら笑っております。

火のないところに煙は立たない、と申します。

総資産600億と噂される男がその資産の4000分の1を出し渋ったために

「串し刺し」にされかかったのでございます。

心がけて向き合うべきは、ご自分の心の介護のようでございます。



このところ記憶に新しい野球人の与田剛、田淵幸一両氏の「スキャンダル」

もご両人の「ケチの性格」由から自からに降りかかった「火の粉」となってございます。



与田剛さまはご存知のようにNHKのスポーツニュースの解説者でございます。

奥様は元TBSアナウンサーで現在はTVのキャスターでもあり

大学教授でもあらせられます。二人の間には12歳になる息子もいて

世間的には全く非の打ちどころがない幸福な家庭でございます。



が元剛腕投手だった玉が、現役時代のように

豪快に美人スッチーの股にブチ込まれていたのでございました。

05年末に美人スッチーは妊娠しました。すると豪腕玉使いさまは、

あろうことか将来必ず女房と別れて君と結婚するから、

と美人スッチーと約束をして06年3月に中絶をさせました。

夫のビンボールは、ほどなくして教授兼キャスターである夫人の知ることとなります。



09年9月、美人スッチーの相談相手である都内在住の男性占い師より

数百万円単位の請求書が届いたのでございます。

引退した野球人の最高峰ともいうべきNHKの野球解説者の地位まで昇りつめた与田さまが、

なにゆえに男性占い師から請求書をうけ、この事実がマスコミの知ることとなって

スキャンダルとなったのでありましょうか。

与田さまが手切れ金をケチったから、でございます。



玉置浩二さまのように相応の手切れ金を石原真理さまに支払って別れる、

という金離れの良さがあったならこうした深追いをされることもなかったでありましょうに。

「身から出たサビ」でございます。

たった数百万円の金をケチったために「みなさまのNHK」に

賞味期限を計られ、妻と息子が待つ家庭を奈落につき落としております。



与田さまは女性をクドくとき「前戯で必ずイカせる」ことを約束するそうでございます。

甘いマスクとダーディな下半身、同じ玉使い商売に垣根はございません。

思い切り大好きな中出しに励める我がAV業界で、解説者ならぬプレイングマネージャー

の道を極めていただきたいものでございます。



続いて田淵幸一さま、このミスタータイガース、阪神OB会会長さまも自からの

「ケチ」のせいで墓穴を掘っております。お相手は元会社社長夫人さま、でございます。

17年余付き合って金も体も貢がせたあげく裏切られた、と女性週刊誌上で

阪神OB会会長さまとも思えぬ「悪行」の数々を暴露されております。



93年頃、二人はゴルフ展示会があったホテルでの食事の後、結ばれました。

結ばれた、というより結ばれるヒマもないほど激しく突き合った、朝まで、

という方が正しいかも知れません。それ以後田淵さまの筆マメの手紙攻撃が続き

会社社長夫人さまを本気にさせて狂わせていくのでございます。



その文面は次のごとき言葉で綴られております。

「空を見ているとお前の顔が浮かんできたり、とにかく一日中気になる女です」

「今夜二男といっしょに寝ます。(ちなみに81年に女優のジャネット・八田と結婚して

同年とその2年後に授かった2人の男の子がいます)かかってこないと思うけど

0.1%あるかもわからないのでフトンの中にTELを入れて寝ます」



「外見もセクシー、そしてミリョクのあるボディ、俺を見つめてくれる目つきも

パワーを感じるし、今年39歳、熟女になったね」

「俺のベストフィアンセを幸福にそして安心させることが

今、おれが一番やらなければいけないことだと感じる」

「ここではっきりと言ってあげます。生涯君を愛す、そして離れる気持はありません。」



そして田淵さまは社長夫人の「奥さまと別れて一緒になってほしい」との要望を受け入れて

縁結びで有名な箱根の神社で結婚式を上げております。

神主は田淵さまのマネージャーがつとめて、ブーケまで用意して二人でその「擬似結婚式」

の記念写真まで撮っております。

二人はそれぞれ結婚をして配偶者のいる立場なのに、でございました。



社長夫人は肉体ばかりでなく金銭的にも長きに渡って田淵さまを支えられました。

コーチ時代は日常の食事の世話から選手の誕生日を調べて田淵の名前で

生年に作られたワインを贈ることまで、フリーになってからは自費で田淵の

野球教室を開いたり講演会も企画したりと献身的に努めました。



そして05年、社長夫人の夫の会社が不況で倒産し、夫人も離婚して

金銭的に困窮する事態となりました。離婚は倒産したから、でなく

かねてより田淵との関係を気づいていた夫から言い渡されたのです。

社長夫人が金が廻らなくなったことを知った田淵さまは急に冷くなられてパッタリと

音沙汰が無くなりました。



知人を通じてようやく電話で話しができたのが今年の3月

「お前も男がいっぱいいるだろう、噂は聞いている」と逆ギレされて

「俺のカネが目当てだったんだろ」とキツい一発をカマされる仕末となりました。



「擬似結婚式」を挙げ身体とお金を捧げてなにもかもつくしたのに、

無一文となった私を非情にも捨てた人でなしを許せない、

と田淵さまは女性週刊誌で「暴露特集記事」を組まれる案配となっております。

スポーツマンシップとは程遠い人格者の与田さまと同じく田淵さま、

安息を約束された帰る家があるのでしょうか。



モト冬樹さまの場合はもっと陰湿でございます。

「寝ない関係」なる本なども出されて“友達以上、恋人未満こそ最高の距離感”と

“業界随一の人付き合いの達人”を売り物にされているモト冬樹さまでございますが、

その正体は“寝まくり屋”であることが

「交際34年」の末に捨てられた女性によってこれまた“暴露”されております。



「交際34年」さまの告白でございます。

銀座の会員制クラブで働いていた21歳のとき冬樹さまと知り合いました。

ほどなく同棲することとなって、まだ芸人としては半人前の冬樹さまを

経済的にも支えたのでございました。



冬樹さまの実家にも行き家族同然のようになり、

お母さまの還暦のお祝いにも身内として招待されました。

24歳の頃一度目の妊娠をしました。

冬樹さまの実家はお父さまは産婦人科医でしたが最初の手術は別の病院で堕ろしました、

が二度目はお父さまの病院でお父さまに手術をしていただきました。



実父に会わせたら「娘をどうするつもりだ」と実父が冬樹さまにききました。

彼は「今はまだ売れていませんが30歳までに有名になります。

それまで待って下さい」と頭を下げました。



父は一言「娘を幸せにしてくれよ」と言いました。その父も36歳のとき亡くなりました。

元来女好きの冬樹さまには「女の噂」は絶えませんでした。

27歳のとき度重なる浮気に耐えかねて激しく責めると、いきなり顔を殴られました。

目がくぼんでアザになり、鼻の筋が曲がってしまい、

仕方がないので眼帯をして勤めに出ました。



結婚をしないまま二人の関係はダラダラと続きました。

両親が見合い話を持ってきたとき冬樹さまは怒ってこう言いました。

「自分だけ幸せになればいいのか。俺は別れないぞ!」



こんなことを好きな男に言われたら、誰れだって今はダメでももう少し先には

本当に幸せが待っている、と思い込むのではないでしょうか。



30代はまたたくまに過ぎて40歳になったとき「乳がん」が見つかりました。

「俺の立場で見舞いになんか行けるか」と、手術のために入院した病院には

一度も見舞いに来てはくれませんでした。



乳がん手術で左乳房をすべて失ないました。

退院して体調も思わしくなくホステスを辞めて生活保護を受けるようになりました。

冬樹さまは私のアパートに来て体を求めながら手術の痕をなぞって

「これでおまえは俺だけのものになったな。ほかの女とは99%結婚しない、

おまえと体が合うんだ」と激しく抱くのでした。



そしてある日突然、冬樹さまが結婚することを発表し

その女性と一緒に並ぶ姿をテレビで見ました。最初は「エッ」と思い

「なんで私じゃなかったの?嘘でしょう」って驚いて、・・・言葉も出ませんでした。



冬樹さまは「ずっと独身でいたのは結婚は一生に一度でいい、と慎重に考えていました。

でも10年間向かいあって、新婦は誰よりも信頼できる人間だと分かりましたので」

と話しています。



私との34年間、彼に尽くした私の34年間はなんだったんでしょう、

その日は一日泣いて暮らしました。愚かでした。甘かった。

これからは小さくてもいいから自分でしっかり掴める幸せを求めて生きていきます、

でも私は彼を絶対に許さない!と泣きの涙でございます。

まったくもってモト冬樹は誰れにも「真似」のできない「たいした芸人」なのでございます。



有馬稲子さまの「復讐心」は相手が故人となった後も燃え盛り静まるを知らぬげでございます。

怒りの先の相手は日本映画界の巨匠故市川崑監督でございます。

その罪は「ケチ」でなく「不情」でございます。

人間としてその「不情」が以然として許せない、と半世紀以上の55年前の出来事なのに、

いまもって稲子さまは怒りを隠さないのでございます。



昭和28年人気女優と気鋭の監督が出会いました。有馬稲子21歳、市川崑38歳。

大人気の女と男が出会えば、やることはAV女優とAV監督が出会ってやること

と一緒でございます。AVが付くか付かないかだけ、「人間だもの」でございます。

女優と芸術家という世間の眼を気にする二人は、かえってより激しく燃えたのでございます。



出会いから一年ほどたって巨匠はこんな台詞を吐きました

「妻とうまくいっていないんだ、別居している。きちんとしたら君と結婚したい、

春までには・・・」妻帯者の男が口にする、アクビの出るような常套文句でございます。

それから7年の月日がアッという間に経ちました。



ケイタイ電話のない時代でございます。

ある日、絶対に電話しては駄目、という巨匠の言いつけを破って稲子さまは

声を聞きたい余りに自宅に電話をしました。

電話口に出た巨匠は何の感情もない言葉で言いました

「今日子どもが生まれてね、子供さえくれたら別れてやるとワイフが言うんだよ」



別居していると言っていたのに、それに子供までできるなんて。

稲子さまは錦之助からうけていたプロポーズをうけ入れ結婚することを決めました。

すると巨匠が稲子さまの家にやって来て「どうしても結婚するというなら仕方がない。

その代わり、3月に一度でいいから今までと同じように会うと約束してくれ」

と言うのでした。何ということを、稲子さまは怒りをこめてキッパリと断りました。



すると巨匠はカッとなって「どうしても別れたいなら

今まで君に注いできた愛情の責任を取れ、

自分にも考えがある、明日の新聞を見ろ!」とそう言って

そばのガラスの花瓶を床に叩きつけとび出しました。



稲子さまは自殺をするのではないか、と恐れましたが杞憂でした。

家族と一緒にプールで泳いでいる巨匠を見た、と友人から告げられたのです。

稲子さまは次のように述懐をしめくくっております。



「のちに監督は生まれたばかりの赤ちゃんをとりまくおとなたちの大騒ぎを描いた

映画を作った。キネマ旬報の一位にまでなったその映画のポスターを見て、

私はしばらく立ち尽くした。かつて間違いなく私の体の中にいて、

ついに祝福されることがなかった子どものことを思い出して涙が止まらなくなった」



「結婚を決めたとき“3月に一度でいいから会ってくれ”とどこまでも手前勝手に

私をモテ遊んだ監督、そのひどさは今思い出してもカッとなるほど腹立たしいものです。

恋をするなら男には覚悟が必要だと思います。その覚悟もなく結婚するという言葉で

私を釣っていた、その勝手さが今も許せないのです。」と稲子さまは容赦ないのでございます。



映画監督としての素晴らしい業績と芸術的な成果が、非人間的で不誠実であった

その人格をあばかれて、泥を塗られるありさまとなっております。



稲子さまの悲情な叫び、が胸を打ちます。

「女性の抱いた怨念」は長き時空を超えてもなお、癒される気配がないのでございます。



女性は本当に恐しい、その恐しさを骨身に染みた男たちは、

いかなる道を選択すべきでしょうか。

戦うことを止めること、これが「正解」でございます。



何故なら相手は「女性」だから、でございます。

これまで述べてきた通りに、相手はまかり間違えば、

息の根を平気で止めてくる生きものなのでございます。

イザとなれば世間がなんだ、評判がなんだ、とケツをまくれる強さを持っています。

だから女性を相手には、戦闘放棄、これが一番正しいのでございます。



我が家においては当方のこの「戦闘放棄」が完璧に周知されております。

我が女房ドノがAV女優出身であることもその大きな理由でございます。

AV女優の世界を生きられた女性は、何事においても徹底しております。



恐いもの知らず、といってもいいほどに何があっても臆することがありません。

親戚や家族、友人や社会を向こうに廻して「オマ○コ女」のさげすみを受けながらも

屈すことなく裸一貫で勝負してきた、という職業人としての自負が

不動心ともいうべきたじろがない「心の強さ」を形成したのでございます。



一般的家庭で夫婦喧嘩をしますとよく奥方が「死んでやる」などと叫ばれることがございます。

しかし実際に行動に起こして死のダイブを敢行する、

などということはめったにないことでございますが、元AV女優の奥方は違います。

行動においてケレン味が全くございません。



死んでやる、と言ったら本当に死ぬ、行動を起こすのでございます。

一切の躊躇を致しません。果敢でございます。

夫婦間でいざとなったら「死んでやる」といって本当に相手が死んでしまう

パートナーを持つことは致命的であります。



勝負あった、というより喧嘩が成立しません。

相手は腰に裸のダイナマイトを四、五本グルグル巻きにして

生きているようなものだからでございます。

こちらの武器といえばナベ、カマのヘナチョコでございます。喧嘩にならないのでございます。



国際関係でいえば相手はアメリカかロシア、中国さまのようなものでございます。

冗談にも怒らすワケにはいかないのでございます。

怒らしたらズドンと核ミサイルが飛んできて一巻の終わり、となるからでございます。



女性の怒りとは核ミサイルと同じ、と達観すれば喧嘩など起こりようがないのは明らか

でございます。



元AV女優の奥方のご家庭の方が円満で長続きする傾向があるのはその意味からでございます。



そうした圧倒的な力関係に思いを致すことなく女房ドノに喧嘩を売るご亭主がおりますが、

アメリカや中国相手に戦争を仕掛ける北朝鮮のごとく無謀な振る舞いでございます。



今朝方も出勤する私を見送りに来た女房ドノが言うのでありました。

「やっぱり片親の男の子って強いのかしら」

対デンマーク戦で戦って活躍した長友選手や本田選手たちが、皆片親の

恵まれない家庭に育ったことを知っての発言でございます。



発言の真意は「中途半ぱな働きしかできない位いの甲斐性ナシの父親なら、

いっそいないほうがマシ」でございます。出勤前の玄関先でムチ打ちの刑に合っております。

デンマーク戦に勝った良き日にもかかわらず、でございます。



「なにお、俺に家に帰ってこなくていい、と言ってるのか貴様!!」

普通のご家庭のご主人さまなら当然このような言い草となるでありましょう。

さあこれから今日一日の仕事、という玄関先で「やっぱり片親の男の子って強いのかしら」

と問われて、ブチ切れずに何の他に言うべき言葉があるでありましょうか。



しかし元AV女優を奥方に持つ「戦闘放棄」を心に決めた亭主は全く違うのでございます。

「そんなこと言わないでよ、頑張るから」これが女房ドノへの返事でございます。

ミジメ、でございましょうか。いつからM男になったか、

と天国の父母が嘆く声が聞こえてきそうでございます。



がそれは誤解でございます。玄関先で愛のムチに耐えることで

一歩外に出ればどんな他人さまの仕打ちも「渡る世間はやさしさばかり」に感じられて

スイスイと乗り越え、一日を頑張って働くことができるのでございます。



すべての女房は女傑である

(亀井勝一郎、「現代女性論」)



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