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【法廷から】北教組違法献金事件 「民主的教育」 でもその前に 原資解明されず (3/3ページ)
このニュースのトピックス:法廷から
長田被告は公判終了後、記者団に対し、会計帳簿が見つかっていないことについて、「隠蔽(いんぺい)ではない」と強調、「これからは社会的責任を果たしていきたい」と語った。
公判で明らかになったのは、当然あるはずの会計帳簿が北教組から忽然(こつぜん)と消え、しかも、その帳簿が過去6年分にも及ぶということだけだった。
そもそも、長田被告が逮捕された当初、北教組は「法に違反する事実は一切なく、不当な組織弾圧」と声明を出したはず。しかし、その“トップ”が、法廷では手のひらを返したように、「声明は誤りだった」とする始末。しかも、法廷では特別傍聴席に座っていた北教組の関係者とみられる男性が居眠り。それに対して、裁判長が「ここは寝る場所ではありません」とたしなめる場面があった。
「民主的な教育政策の実現」という理念を掲げるより前に、事件によって保護者や子供たちから失った信頼を回復するために、まず、やるべきことがあるような気がしてならない。(大竹直樹)