ロシア大統領、北方領土の国後島を訪問 国家指導者として初 日本の出方探る
2010/11/01 09:42更新
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【モスクワ=遠藤良介】インタファクス通信によると、ロシアのメドベージェフ大統領が1日午前、空路で北方領土の国後島に入った。旧ソ連・ロシアの国家指導者が日本の北方領土を訪問するのは初めて。第二次大戦での日本降伏後に旧ソ連が北方領土を占拠した行為を正当化、ロシアによる実効支配を強く誇示する狙いがある。領土返還を求めてきた日本の対露外交は重大な局面を迎えた。
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記事本文の続き 大統領は9月末、北方領土について「わが国のたいへん重要な地域だ」とし、「近く必ず訪れる」と言明。日本政府は「両国関係に重大な支障が生じる」と計画中止を要請したものの、ロシアは「大統領は自国領内の出張ルートを自主的に決める」(外交筋)などと日本側の警告を完全に無視する姿勢を鮮明にしていた。
メドベージェフ大統領は、今月中旬に横浜で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に参加するために訪日する予定。尖閣諸島近海の漁船衝突事件で日中関係が悪化している状況もとらえ、領土問題をめぐる対日圧力を強めて日本の出方を探る構えだ。
大統領は1日朝、訪問先のベトナムから極東サハリン(樺太)のユジノサハリンスクに到着。小型の政府機に乗り換えて国後島に向かった。国後島・古釜布の当局者によると、大統領は現地で地熱発電所や水産加工場、建設中の幼稚園や港湾施設を視察し、インフラ(社会基盤)整備の状況を確認する。
北方四島では政府による巨額の資金投下でインフラが急速に発展しており、ロシアは実効支配の強化に自信を深めている。今年夏には択捉島で大規模軍事演習を実施したほか、日本が第二次大戦の降伏文書に署名した9月2日を事実上の「対日戦勝記念日」に制定するなど対日牽制(けんせい)を強めていた。
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