NHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

宮崎 東部の5町で畜産再開へ

11月1日 4時39分 twitterでつぶやく

口てい疫の感染が集中し、およそ900か所の農場すべてで牛や豚が処分された宮崎県東部の川南町など5つの町では、試験的に牛を飼育した結果、農場の安全性が確認され、1日から畜産が再開されます。

宮崎県東部の川南町など5つの町では、ことし4月以降、口てい疫の感染が広がって、およそ900か所の農場すべてで牛や豚が処分され、家畜は1頭もいなくなりました。宮崎県は8月に口てい疫の終息を宣言したあと、この地域の農場で試験的な牛の飼育を行い、その結果、先月22日に農場の安全性が確認されました。これを受けて5つの町では、順次、畜産が再開されることになり、地元の農協によりますと、1日はおよそ80か所の農場に200頭余りの牛が運び込まれる予定だということです。畜産の再開にあたっては、口てい疫を再び発生させないために、飼育を始めてから2週間後に、家畜に異常がないかを獣医師が目で見て確認することになっています。口てい疫の感染が集中した地域で畜産が再開されることで、宮崎県では復興の動きが本格化しますが、農家の経営が元に戻るには1年以上かかる見込みで、継続的な支援が必要になっています。