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温家宝首相も言及 「万博おばあさん」上海でも皆勤達成

上海万博の会場で中国人入場者から声を掛けられ、気さくに記念撮影に応じる山田外美代さん(上段中央)
上海万博の会場で中国人入場者から声を掛けられ、気さくに記念撮影に応じる山田外美代さん(上段中央)
Photo By 共同

 「達成感でいっぱい」。2005年の愛知万博で会期中に毎日入場した愛知県瀬戸市の主婦、山田外美代さん(61)が、上海万博でも5月1日の開幕から毎日通い続け「184日皆勤」を成し遂げた。中国メディアから連日取材を受け「万博おばあさん」の愛称で親しまれ、温家宝首相も演説で取り上げた。

 山田さんは愛知万博の後、「環境への配慮を掲げた愛知万博の理念が上海万博でどう継承されるのか確かめたい」と上海行きを決心。それから約1千万円を貯金、昨年11月会場近くのマンションを借り、定年退職したばかりの夫や、長男とともに上海に移り住んだ。

 開幕前から会場に足を運び、各パビリオンを調べた。「モロッコ館の外壁は崩せば土に変わる。環境にやさしい素材で…」。話し出せば止まらない。中国メディアにも頻繁に取り上げられ知名度は抜群。会場ではひっきりなしに記念撮影を求められ、そのたび満面の笑みで応じた。

 6月には、疲れからか40度近い高熱が出たこともあったが、夫の鐘敏さん(61)らとタクシーで会場を訪れ20分余り会場内に滞在、皆勤にこだわった。「ここまでやれたのも家族の支えがあったから」と感謝する。

 中国漁船衝突事件などによる日中関係の悪化に振り回されたことも。10月1日の「中国デー」関連行事では直前に、中国側から招待取りやめを通告された。交渉の末、出席できた山田さんは「万博は国籍に関係なく世界中の人が交流できる場所でなくてはならない」と言う。そんな山田さんを、温首相も31日のフォーラムの演説で、世界と中国を結んだ「深い友好」の象徴として取り上げた。 (共同)

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年10月31日 15:50 ]

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