フライトメア(左)に勝ったビリーケン・キッド
「大阪プロ対チカラプロ全面対抗戦」(30日、ミナミムーブオンアリーナ)
大阪プロと、米国フィラデルフィアから遠征してきたチカラプロとの全面対抗戦が行われ、セミではビリーケン・キッドとフライトメアの一騎打ちが実現した。対抗戦は3勝1敗で大阪プロが勝利した。
大阪プロのエースと今年のヤングライオン杯覇者が激突。プロレスファン垂涎(すいぜん)の一戦は、予想以上の熱戦となった。序盤はフライトメアの素早い動きに幻惑され、強烈なノータッチ・トペを食らってピンチに立たされたビリーだったが、相手のフランケンシュタイナーを見切って捕獲すると、コウモリ吊り落としを決めるがカウントは2。粘る相手に、ビリーは伝家の宝刀ベルティゴを解禁。6・18のCIMA戦以来、実に約4ヵ月半ぶりの必殺技で試合を決めた。
試合後、フライトメアの手を上げて称えたビリーは「若い彼への、僕なりのエール。刺激になりました」と笑顔を見せた。敗れはしたが、その実力を存分に見せ付けたフライトメアも「ビリーとの戦いはとても楽しかった」と充実感を漂わせ「私は日本と日本のファンを愛している。またこの偉大な場所に帰ってきてプロレスをしたい」と、早くも再来日を誓っていた。
(2010年10月30日)