男子SPでトップに立った織田信成(AP=共同)
「フィギュア・スケートカナダ・第1日」(29日、キングストン)
男子ショートプログラム(SP)は織田信成(23)=関大=が81・37点でトップに立った。3回転半などのジャンプをすべて決め、2種類の4回転を跳んだケビン・レイノルズ(カナダ)に1・28点差をつけた。南里康晴(福岡ク)は8位。女子SPはシニアGPデビューの今井遥(日本橋女学館高)が6位、村主章枝(陽進堂)は8位と出遅れた。シンシア・ファヌフ(カナダ)が58・24点で首位。
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三味線の調べがリンクにこだまする中、はじけるように高さのあるジャンプで3回転半、2連続3回転、3回転を決めた。織田がSP首位でGP初戦を滑り出した。
選曲は吉田兄弟の「STORM」。北米でも人気のある津軽三味線奏者の音楽に乗って「ジャンプは良かった。前の大会(近畿選手権)でスピンが評価をもらえなかったので、練習してきた課題は一つこなせた」と満足感を示した。
4回転抜きのプログラムで演技点を稼ぎ、完成度の高さを見せつけた。4回転を組み込む予定のフリーはSP下位から演技するため、最終滑走で登場する。自身の持つ日本男子最多記録更新となるGP6勝目に向けて「最終滑走は苦手。ミスのないようにしたい」と気を引き締めた。
(2010年10月30日)