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【プロ野球】

マーフィーの崩則

2010年11月1日 紙面から

◇日本シリーズ<第2戦>

◆中日12−1ロッテ

 竜から強烈な仕返しを食らった。第1戦を快勝した西村ロッテ。一夜明けての第2戦は予想もしない大敗となってしまった。投手陣が被安打14、12失点と崩壊した上、バックが2失策。4番手の吉見以外は、繰り出す投手が次々と失点を重ねる大盤振る舞いでは、西村監督もいら立ちの表情をみせるしかなかった。

 「ここのところ、同じ失敗の繰り返し…。ストライクとボールがはっきりしていて、ストライクが高い」と口を開いた指揮官。もちろん、やり玉にあげたのは先発のマーフィーだ。1イニング1/3で6安打7失点の大炎上。1回は井口の失策という不運もあったが、54球KOは申し開きできない。

 “かく乱戦術”も、実らなかった。第2戦で誰を先発させるか。西村監督はマーフィーか渡辺俊かで混乱させるため、宮崎合宿からさまざまなわなを張った。串間でのシート打撃は2人が同じ日に登板。名古屋入り後も同じ行動をさせるなどのフェイクを仕掛け、相手をわなにはめたかにみえた。

 しかし、穴に落ちたのはマーフィーだった。課題の立ち上がりで球が思い通りにいかない。1回に4点を失うと、2回も無死満塁から和田に2点適時二塁打を浴びて万事休す。小野や古谷も悪い流れにのみ込まれ、思わぬ大敗につながった。

 「チームに迷惑をかけた。しっかりした投球ができなくて申し訳ない。悔しいし情けない」とマーフィーは平謝り。しかし、西村監督は「小野もあの状態で投げれば、ああなってしまうよ。最初の投手が踏ん張ってくれないと…」。思わぬ背信に言葉を吐き捨てた。

 1日の移動日を挟んで舞台は千葉へ。CS進出を決めた10月1日のオリックス戦以来の本拠地での試合だ。先発は渡辺俊が濃厚。「マリンでやれるのが昨日今日とは違うところ。選手が気持ちを切り替えてくれれば」と西村監督。もう、ぶざまな試合はできない。ファンが待つ千葉で出直しだ。 (川越亮太)

 

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