東京中日スポーツ 55周年企画
55周年イヤーの記念事業や紙面企画をご紹介します
トップ > 中日スポーツ > 大リーグ > 紙面から一覧 > 記事
【大リーグ】WSきょう第3戦!! 元広島ルイスが“巨人”を止める2010年10月31日 紙面から
2010ワールドシリーズ(=WS、7回戦制)第3戦は30日(日本時間31日)、レンジャーズのホーム、米テキサス州アーリントンに会場を移して行われる。29日、両チームはそれぞれ調整した。開幕連敗を喫したレンジャーズの先発は、球団初のリーグ優勝投手で、球団初のWSホームゲームのマウンドを任された元広島右腕、コルビー・ルイス(31)。WS史上3連敗を喫したチームの逆転優勝はないという“背水登板”を前に、大応援の中で投げた日本時代の経験も生かして「打倒巨人」に挑む。 絶対に負けられない第3戦。大事な先発を託されたルイスが慣れ親しんだ本拠地に戻ってきた。「常に同じ気持ちでマウンドに上がるだけ。思いが大きすぎても、(投球に)いい影響を及ぼさない」。いつもと変わらない、落ち着いた口調だった。 球団史上初開催となるWSのホームゲーム。大一番が迫っても過度な興奮も、緊張もない。その姿勢は自信がある証拠だ。自身初めてのポストシーズン(PS)は2勝0敗、防御率1・45。リーグ優勝決定戦第6戦では、強打のヤンキース相手に8イニングをわずか3安打1失点でシリーズ2勝目を挙げ、シリーズMVPの声も上がった。この日の会見で「王手をかけて迎えたヤンキース戦と、今回の連敗後の第3戦で気持ちのゆとりが違うのでは?」と聞かれると、「どちらにしろ、勝たなければならないのは同じ。(プレーオフに)ミスをする余地はない」ときっぱり言い返した。 日本で過ごした2年の経験も、大きな武器になる。超満員の観客が予想されるが、ルイスは「日本では常に、満員の中でのプレーだったように思う。日本で大観衆のにぎやかな応援を経験しているし、熱気も気にならない。(その経験は)明日の試合の手助けになると思うよ」。ひのき舞台は幾度となく日本で経験済みだ。 WS史上、3連敗からの逆転劇は過去に一度もない。ルイスの投球がシリーズ全体の大きな鍵を握るのは明らかだ。「ストライクゾーンにきっちり制球されれば、彼はどんな投手よりもタフ。PSでも勝利が欲しい場面で2度もやってくれた。自信を持って送り出せる投手だ」(ワシントン監督)。肩を手術して一度は米球界を後にした日本帰りの苦労人が、逆襲のきっかけをつくる。
おすすめサイトads by adingo
|