冴えた“オレ流”采配…メンバー入れ替えピタリ！

　【中日１２―１ロッテ】日本シリーズ開幕の前日、記者会見で短期決戦の戦い方を聞かれた中日の落合監督は言った。「やってるのは人間。その時の状態をどうやって見比べるか」。第１戦から一晩でメンバーを入れ替える策がぴたりとはまり、中日が大勝した。

　初戦で無安打だった英智、藤井に代え、野本と大島を先発起用した。その２人が序盤でベンチの期待に応える。一回は２点を奪った後に大島が２点二塁打を放ち、二回には野本が左前打で加点。ともに左打者だが、打率は左投手相手の方が高い。不安定な左腕マーフィーを１回１／３でマウンドから引きずり降ろし、二回までで７点を奪って流れを決めた。

　前の試合で３打数３三振の藤井をこの日はベンチから外した。「（試合は）七つしかない。状態が上がるまで待っていられない」と指揮官。井端を５月以来となる２番に置き、６番に野本、８番に大島を入れることで打線につながりが生まれた。第１戦は無安打の１番荒木も３安打で勢いをつけた。

　第２戦は投手と野手合わせて２０人を送り込んだ。落合監督は「先発投手以外は一通りマウンドに立った。使いたい選手が使えて、収穫があった」。１勝以上の手応えを感じていた。 【試合結果】

[ 2010年10月31日 22:59 ]