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◆J2第32節 栃木1―2岡山(31日・栃木GS) 東大4年で岡山の特別指定選手となったFW久木田紳吾(22)が、栃木戦で東大出身者として初めてJリーグに出場した。2―1の後半38分からピッチに立ち、前線からの守備で3試合ぶりの勝利に貢献。来季から岡山に加入することが内定しており、プロとしての第一歩を踏み出した。首位の柏は水戸に快勝。次節(7日)の岐阜戦で引き分け以上、または4位千葉(対札幌)の引き分け以下でJ1復帰が決定する。
後半38分、MF川原に代わり久木田が勢いよくグラウンドに飛び出した。「短かったですけど、出る時間は走り切ってやろう」。Jリーグが始まって18年目。初めて東大出身選手がピッチに立った。
「前からプレッシャーをかけて、DFに正確なロングボールを蹴らせないように」という影山雅永監督(43)の指示を忠実に実行。武器のスピードを生かしてボールを追い続け、逃げ切りに貢献した。「大学とはパワーが違うけど、雰囲気が楽しかった」。ロスタイムを含めて11分間、シュートも打てなかったが、Jの歴史に新たな1ページを刻んだ。
9月24日に来季からの加入内定が発表され、現所属のままJリーグに出場できる「特別指定選手」に承認された。大学のリーグ戦が終了したため、27日から岡山の練習に参加。わずか4日後にベンチ入りした。「FWにけが人が出たし、チームのコンセプトにも合う。使うことに対してためらいはなかった」と指揮官は話題性ではなく、戦力として考えていることを強調した。
入学した教養学部理科2類は偏差値68。卒業に必要な単位は取得済みで、「Jクラブのホームタウンの現状と課題」をテーマにした卒論を残すだけ。部では主将を務めた文武両道だが、友人によれば「女の子にもてるし、合コンをよく頼まれる」という普通の大学生だ。
合流から時間がなかったため、選手が着用するスーツは一人だけ自前。革靴はスタッフから借りた。「日本代表は目標というより夢。次も試合に出場できるように頑張りたい」。エリートコースを捨て、Jに飛び込んだ若者の挑戦が始まった。
◆久木田 紳吾(くきた・しんご)1988年9月24日、熊本市生まれ。22歳。2007年に熊本高から東大に現役合格。3年からは、工学部都市工学科都市計画コースを履修。攻撃的MF、ボランチもこなす。08年には大学東京都選抜に選出。好きな選手はイングランド代表MFジェラード。右利き。180センチ、70キロ。
◆東大出身のスポーツ選手 プロ野球は5人で、いずれも入団時は投手。1965年に大洋(現横浜)に入団した新治(にいはり)伸治が第1号。中日の井手峻(のち外野手)、ロッテの小林至、日本ハムの遠藤良平、現役では日本ハムの松家卓弘。サッカーは日本代表の選手、監督として活躍した岡野俊一郎・日本協会最高顧問が有名。
(2010年11月1日06時02分 スポーツ報知)
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