PR:
見知らぬ女性をはねて、ひき殺そうとした男逮捕
青信号で横断歩道を渡っていた女性を車ではねた上、さらに、倒れたところをひき殺そうとしたとして、福岡県警中央署は31日、無職の男を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。女性が横断歩道を渡り始めたところで車を急発進させていた。男は女性と面識はなし。調べに、「あえて車で突っ込みました」と容疑を認めている。
逮捕されたのは、福岡県宗像市田熊の吉田優生容疑者(20)。
逮捕容疑は、31日午前7時半ごろ、福岡市中央区天神2丁目の県道で、横断歩道を青信号で渡っていたパート従業員の女性(34)=福岡市早良区=の腰のあたりに車を衝突させ、約3メートルはね飛ばし倒れたところを、さらにひいて殺そうとした疑い。吉田容疑者はそのまま逃走した。女性は頭や顔を強く打ち重傷だが、命に別条はない。
中央署などによると、吉田容疑者は男性2人を乗せ、シルバー色のジープタイプの軽四駆車を運転。丁字路交差点で赤信号で停止していたが、女性が横断歩道を渡り始めたところで急発進。スピードを上げて、さらにひいた。
事件の目撃者は「交差点で減速したようにみえたが、すぐに車のスピードが上がった」と話した。横断歩道にはほかに男性がいたが、ケガはなかった。
捜査車両で信号にさしかかった中央署員がたまたま目撃。室内の赤色灯をつけ、「止まりなさい」などと拡声器で注意しながら軽四駆車を追跡。現場から約300メートル離れた、2つ先の交差点で停車させ、身柄を確保した。
吉田容疑者は女性と面識はないといい、アルコールも検出されなかった。調べに対し「女性が車の前にいるのを知っていた」「あえて車で突っ込み女性の体をひいた」などと肩を落とし供述しているが、動機などについては話していないという。車に同乗していた男性2人は「寝ていたら、ドンという音がした」と話している。
現場は、九州最大の繁華街。大型商業施設や百貨店が集まる天神地区の一角で「渡辺通り」と呼ばれる県道交差点。祝祭日の昼は人があふれる。
関連ニュース
PR