島根県浜田市の女子大学生、平岡都さんの遺体が広島県の山の中で見つかった事件は、平岡さんが行方不明になってから26日で1年になりましたが、平岡さんが通っていた島根県浜田市の島根県立大学では26日、平岡さんを追悼しようと整備された花壇の開園式が行われました。
島根県立大学では平岡さんを追悼し事件を風化させないよう、ことし8月からキャンパスの一角に学生や教職員が花壇を整備してきました。26日は、色とりどりの花が植えられた花壇の開園式が行われ、学生や教職員それに地域の人たちなどおよそ170人が黙とうをささげました。式で島根県立大学の本田雄一学長は「花壇には安心安全に対する心構えを強くし、平岡さんが果たせなかった夢を実現するという意味が込められている」と述べました。このあと、学生や教職員の代表が最前列に黄色いビオラの花を植えて、花壇を完成させました。この花壇は、平岡さんが将来国際舞台での活躍を夢見ていたことから、「希望の花園」を意味する「Garden of Hope」という英語の名前がつけられました。花壇のたい肥には平岡さんに手向けられた多くの花が使われています。4年生の男子大学生は「平岡さんのことを忘れないという気持ちを込めて花を植えました」と話していました。