島根県浜田市の女子大学生の遺体が広島県の山の中で見つかった事件は、女子大生が行方不明になってから26日で1年になります。捜査本部が置かれている浜田警察署では、島根県警察本部の高瀬隆之本部長が訓示を行い、事件解決に向けて総力をあげるよう指示しました。
島根県浜田市の島根県立大学1年だった平岡都さん(当時19歳)は、去年10月26日の夜、浜田市内のアルバイト先を出たあと行方がわからなくなり、その後、広島県の山の中で遺体の一部が相次いで見つかりました。警察は死体遺棄事件としてこれまで延べ6万人の警察官を投入し、現場周辺の捜索や聞き込みを続けていますが、犯人に結びつく有力な目撃情報などはなく、捜査は難航しています。平岡さんが行方不明になってから1年になる26日、事件の捜査本部が置かれている浜田警察署では島根県警察本部の高瀬本部長が捜査員およそ90人を前に訓示を行いました。この中で高瀬本部長は「積極果敢に攻める捜査をしてほしい。苦労なくして成果を得ることはできない」などと述べ、事件解決に向けて総力をあげるよう指示しました。また、遺体が見つかった山に続く広島県北広島町の国道沿いでは雨が降るなか、警察官が事件の経過などが書かれたチラシおよそ1000枚を用意し、ドライバーらに配って情報の提供を呼びかけました。チラシを受け取った52歳の男性は「私にも同じくらいの年の娘がいます。早く事件が解決してほしいと思います」と話していました。警察は、引き続き情報の提供を呼びかけるとともに、遺体が見つかった山の周辺などを中心に捜査を進めることにしています。