新明和工業、水陸両用救難飛行艇US-2を来年度にも海外販売へ
2010/10/28 22:16更新
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新明和工業の金木忠社長は28日、自衛隊向けに生産している水陸両用の救難飛行艇「US-2」を来年度にも民間転用して海外に売り出す方針を明らかにした。不必要な部品を削り、機体価格は現在の100億円から70億~80億円に引き下げるという。
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記事本文の続き 3メートルの高波でも離着水できる世界最高水準の性能を持つが、競合相手となるカナダ・ボンバルディア機の価格が30億円前後のため、新明和は民間転用後の受注競争を踏まえて価格を引き下げる。
改造すれば15トンの水を積載可能で、消防飛行艇としての利用が期待されるほか、70人分の座席も設置できることから旅客機としても想定。自動車並みの時速90~100キロで飛べるため、金木社長は「山火事などをピンポイントで消火できる」と自信をみせた。
東南アジアを中心に各国政府や行政機関などが関心を示し、これまで30件以上の引き合いがあるという。経済産業省は航空機産業の発展を後押ししており、純国産機の輸出が実現すれば、昭和48年に生産が打ち切られた民間機「YS-11」以来の快挙となる。
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