断面図
完成弾
の表記
構造
名称 120mmM830多目的対戦車榴弾
[M830 HEAT-MP-T ]
弾種 多目的成形炸薬弾[HEAT-MP]
型式 固定弾
使用砲 120mm戦車砲M256
完成弾重量 24.2kg [kg]
弾丸重量 13.5kg (発射体[Projectile]重量) [kg]
完成弾全長 981mm [mm]
弾丸長 842 mm [mm]
炸薬 Composition A3, Type 11、量は不明 [kg]
装薬 棒状DIGL-RP、5.4kg [kg]
侵徹長 RHA換算で600〜700mm、NATO重3重標的を貫徹 [mm]
砲口初速 1140m/sec [m/sec]
信管 弾頭点火弾底起爆信管[PIBD:Point Igniting Base Detonating]
有効射程 2500m [m]
説明 本弾は、米国M1戦車シリーズが装備する120mm滑腔砲M256用の多目的対戦車榴弾[HEAT-MP-T]です。制式化は1984年となっています。本弾は、ドイツのラインメタル社の120mm滑腔砲用多目的対戦車榴弾DM12A1の信管と炸薬を米国仕様に変更し、米国内でライセンス生産したものです。DM12の貫徹能力は、RHA換算で600〜700mmと言われ、NATO重3重装甲を貫徹できると言われています。本弾も同等の貫徹能力を持つことでしょう。成形炸薬弾頭のライナーには銅を使用しています。信管は、弾頭点火弾底起爆信管[PIBD:Point Igniting Base Detonating]です。信管の衝撃センサーは、スパイクノーズの先端と肩部についています。これは、命中角が浅い場合でも、起爆できるようにするための工夫です。炸薬部分にはウェーブシェーパーを内蔵しています。発射薬は、棒状で6つのアッセンブリーに分けられています。緊塞バンド(obturator)には、銅を使用しています。安定翼の後部には、曳光剤があります。火管はM123A1です。射撃可能な温度範囲と保存温度範囲は、同じ-46〜63度Cとなっています。最大腔厚は、69600psiです。米国防総省識別符号[DODIC]はC787です。
上記の砲弾のスペックは、ATK Ordnance and Ground Systems社のホームページからの情報です。
参考文献 ・TM 43-0001-28
参考WebSite ・FAS
http://www.fas.org/man/dod-101/sys/land/m830a1.htm
・ATK
http://www.atk.com/profilePrecision/Targets/M830A1.htm
作成 2006/01/06
更新

成形炸薬弾format_v1.0 2003.12.07作成