| 砲弾外観 (図をクリックすると大きな図が見られます) |
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| 名称 | 九四式榴弾 | |
| 弾種 | 榴弾[HE] | |
| 型式 | 固定弾 | |
| 使用砲 | 四一式山砲(41式山砲)、九四式山砲(94式山砲)、三八式野砲(38式野砲)及び改造三八式野砲、八八式七糎野戦高射砲(88式7cm野戦高射砲)、九〇式野砲(90式野砲) | |
| 完成弾重量 | − | [kg] |
| 弾丸質量 | 6.02(信管無し) | [kg] |
| 弾丸直径 | 75 | [mm] |
| 弾丸長 | 303(信管無し) | [mm] |
| 炸薬質量 | 0.81 | [kg] |
| 炸薬種類 | TNT(弾腔への直接流し込み)又は「安瓦」RDX、「平寧」トリニトロ・フェネトール | |
| 有効区域 | 22 | [m] |
| 信管 | 八八式瞬発信管、八八式短遅延信管 | |
| 説明 | 75mm砲用榴弾で、四一式山砲、九四式山砲、三八式野砲及び改造砲、八八式野戦高射砲、九〇式野砲で使用された。威力半径はやや広いが、精度や製造コストの劣る九〇式榴弾を代替するために開発された。製造コストを下げるため、弾丸用鋼材を搾出した継ぎ目無し鋼管を利用し頭部および底部を閉塞(底部は溶接を併用)して製造している。威力半径は九〇式榴弾の24mから本弾の22mまで若干低下したが、精度や射程は、九〇式野砲および改造三八式野砲で、仰角40度で、それぞれ10発づつを射撃した際のデータで比較すると、九〇式榴弾が射程距離8100mに対し、本弾が8960mに向上し(弾量増加と空気抵抗低下によるものと思われる)、射程公算誤差が九〇式榴弾の71.9mから本弾の45.9mに向上している(方向公算誤差は九〇式榴弾の9.8mから本弾の10.8mとほぼ同等の値)。 | |
| 参考文献 | ・「弾薬九四式榴弾弾薬筒仮制式制定の件」 作成:陸軍技術本部長 緒方勝一 ・米軍資料 |
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| 作成 | 2004/7/19 | |
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| 備考 | 図やデータの一部は、堤明夫防衛大学校教授より頂きました(感謝)。 |