タイルパターンの基礎知識

今回はタイルパターンについて講座いたします
タイルパターンは、ドット絵を描くときのテクニックの一つなのですが、少し経験のある人で、実際使ったことのある人の中にはもしかすると、「今更タイルパターンなんて使わないし・・・」とか「綺麗に仕上がらないからなぁ」なんて思っているかもしれません
そういう方でも、この講座を最後まで読めば、タイルパターンへの考え方が変わるはず(謎笑)


1.タイルパターンとは?

タイルパターンとは、ドットを「タイルの網目状」のように置いていって、いろんな表現を可能にできるドット絵テクニックの一つです


2.タイルパターンの基本型

タイルパターンには、それを利用してどんな表現をする場合にも、必ずそれの元となる「基本型」というものがあります
それは次のようなモノです

タイルパターンの基本型:

  

置き方としては、まぁみればわかると思いますが「縦にも横にも必ず交互にドットを置いていく」ということです(これをしっかり頭に入れておいてください)


3.タイルパターンの実用例

では、基本型を元に一つタイルパターンの例をお見せします


  

このようにタイルパターンを上手く使うと、たった2色でも目の錯覚を利用したグラデーションなんかの表現が可能になります
タイルパターンの置き方としては上の例のようなモノが基本であり、またこれがすべてでもあります
つまり、置き方についてはこれをそのまま覚えるだけでもいいわけです(笑)
しかし、それではタイルパターンを理解したことにならないし、応用もきかないと思うので、この置き方の考え方を教えましょう


4.タイルパターン4つの型

タイルパターンは、基本型は変わらずとも、人によってはその置き方に多少違いがあると思います
しかし、偏見かもしれませんが、ウチがよく使う(というかこれしか使わない)先ほどの例のような置き方が、タイルパターンとしては一番綺麗に見えるのではないかと思っています(爆)
勝手に名付けると、これが「どらぽむ流タイルパターン」です(笑)

どらぽむ流タイルパターンは大きく分けて、4つの型で構成されています

まず一つは、基本型である・・・

  
この型

次に・・・

  
この第二の型
この型は基本型を元に、さらに縦、横共に一つづつ間を空けながらドットを置く(または消していくことで作れます

そして次に・・・

  
この第三の型

最後に・・・

  
この第四の型です
この型は、第三の型を元に、第二の型の時と同様にしてドットを置いて(消して)いくと作れます

もしもタイルパターンをどらぽむ流で覚えようとするならば、この4つの型をそのままその通りに覚えてください
どらぽむ流では最初に言ったように「縦にも横にも必ず交互にドットを置いていく」というところがポイントであり、常にその元である基本型を崩すような型を作ったりはしません
逆に言えば、「すぐに基本型に戻せる型」を使用します(意味がわかりますかね?)(^^;
つまり、次のような型は基本的に使用しないと思ってください

  

なぜウチがそこまで基本型にこだわるのかというと、まぁ実際よく経験してみないとわからないと思いますが、例えば細かなグラデーションを表現する場合などは、この置き方が一番手軽で、修正する場合にもわかりやすいからなのです
逆に言うと、今のような例の型を一つでも間に置いてしまうと、綺麗なグラデーションを表現しにくくなってくるんですよ

さて、どらぽむ流ではタイルパターンでどんな表現をする場合にも基本的に多くてもこれら4つの型しか使いません
なぜかというと、この他にも「すぐに基本型に戻せる型」というものはもちろんありますが、256色ドット絵でこれ以上の細かなパターンを使っても、時間がかかるだけであまり意味がないように思えるからです(もちろん使ってもかまいませんが)

さて、これでタイルパターンの基本は終わりです
要するに最初に見せたようなグラデーションは、この4つの型を重ねていくことで表現しているわけなんです


5.いろんな場合のタイルパターン

これまで、上から下(または下から上)にかけてのグラデーションの表現方法を紹介しました
タイルパターンもアンチエイリアスと同じく、これが水平にかけてのグラデーションであっても、斜めのグラデーションであっても、置き方はほとんど同じです
ではその例をいくつか紹介します

例1.
  
これは水平にかけてのグラデーションですね
単に横に傾けただけって感じです

例2.
      
これは斜めのグラデーションです

これらもその型を覚えてください
もっとも、これらはタイルパターンでグラデーションを表現する際の基本でしかありませんが、まずこの基本に慣れておいてください