兵器外観
名称 152mm加農榴弾砲 1943年型(D-1)
[152mm Gun-Howitzer Model 1943 (D-1)]
型式
開発国 ソ連
製造メーカー
配備国 旧ソ連、東欧諸国、世界各地の発展途上国
製造初年 1943年
口径 152 [mm]
口径比
砲身長 4207 [mm]
全長 [m]
全高 [m]
全幅 [mm]
全備重量 射撃状態:3640
移動状態:3540
[kg]
腔綫 有り
砲身材質
砲身命数 [発]
閉鎖機
平衡機 螺旋式(蝶番型)
駐退複座機
最大駐退力 [kg]
後座長 960〜1070 [mm]
照準具
上下射角 -3〜+63 [deg]
水平射角 35 [deg]
最大射程 12400 [m]
装薬
公算誤差
砲口初速 508 [m/sec]
発射速度 最大:4 [発/min]
砲弾 ・530シリーズの砲弾を使用、分離装薬式
OF-530榴弾(重量:40kg、炸薬:6.86kg、信管:RGM、RGM-2、V-90、D-1-U、RG-6)
F-533榴弾(重量:40.41kg、炸薬:8kg、信管:RGM、RGM-2、RG-6)
G-530対コンクリート榴弾(重量:40kg、炸薬:5.1kg、信管:DBT、KTB)
操作人員 [人]
布設所要時間 [min]
説明 ●概要
 本砲は、ソ連が第二次大戦中の1943年に制式化した加農榴弾砲である。加農榴弾砲とは、ソ連独特の呼称で、榴弾砲の中でも砲身の長い砲を(25口径比長[calibers]以上)を加農榴弾砲[gun-howitzer]と称している。なお、榴弾砲の一般的な定義は、砲身長が30口径比長[calibers]未満の砲である。ただし、近年では、榴弾砲の長口径[calibers]化が進んで、30口径[calibers]以上の榴弾砲も多く、事実上、運用上の呼称と考えた方が良い。

●構造
 砲架の基本部分は、122mm榴弾砲M1938からの流用である。構造は、オーソドックスで信頼性が高いものである。防盾が付いた箱形断面の砲架に砲身がマウントされ、脚は、ソリッドタイプで、頑丈で信頼性は高いが、重いのが欠点である。閉鎖機は、螺旋式の蝶番型である。車輪はソリッドゴム式(スポンジゴムが満たされたタイヤ)である。砲口に大きなダブルバッフル式のマズルブレーキが付いている。
なお、本砲の砲架は、122mm榴弾砲M1938からの流用なので、識別の際には、注意が必要である。もっとも、152mm榴弾砲M1943(D-1)は、大きく太い砲身で、砲口に大きなダブルバッフル式のマズルブレーキが付いているので、まず見間違えることは無いと思われる。
参考文献
参考WebSite ・「Federation of American Scientist」 URL:http://fas.org/index.html
・「TANK MASTER] URL:http://www.sura.com.ru/~tam/english.asp
・「RUSSIAN BATTLEFIELD」 URL:http://www.battlefield.ru
写真 写真は、K.K様より提供。ポーランドのワルシャワ軍事博物館にて撮影。

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2001.8.25更新 榴弾砲format_v0.5