5/15
まあいいや

・10代
紗綾。ご存知だろうか。

小学生にしてFカップという噂がネット上をかけめぐり、果てには中国の反日運動を沈静化させたとまで言われる少女である。弱冠12歳。

小学生にして巨乳、なおかつ顔も可愛いというある意味日本人男性がみな潜在的に持っているであろう願望を一手に引き受けた感のあるグラビアアイドルなので ある。グラビア全般に言えることであり、女性差別と思われてしまうのもアレなのだけども敢えて言ってしまえば、男性のスケベ心によって支えられているのが グラビアという商売で、なかでもこの紗綾という少女は12歳にして男たちのスケベ心を一身に纏っているのである。悲しいけどこれ現実なのよね、とスラッ ガーが言いそうなもんだ。少なからず可哀想である。

しかし、この少女の本当に可哀想なところは、応援する側がスケベな感情を持ち合わせているどころか、売り出す側はもっとスケベな感情を前面に押し出してい ることなのである。

元々この紗綾という少女は「Sweet Kiss」という3人組のグループで売り出していたらしいのだが、彼女がソロ写真集を出すやいなや解散、そして彼女だけを一気に売り出そうというミエミエ の戦略を取り始めたのである。事務所の売上を考えたら方針としては間違っていないが、こんなにスケベ心丸出しの売り出し方というのも引く。

応援するほうもスケベなオッサンばかり、売り出すほうもスケベ、そしてその中心にいるのは弱冠12歳の中学1年生。スケベな大人に振り回され続けている中 学生という「一部を見ても全体を見ても引く構図」というのは、日本のがっかりな部分を凝縮したような感じ。まあいいや。


・30代
鼻エンジン。ご存知だろうか。

元「フォークダンスDE成子坂」のツッコミ村田渚と元「坂道コロンブス」のボケ松丘慎吾が結成したお笑いコンビ。結成2年目。

村田は成子坂解散後にピン芸人としてやっていたがなかなか厳しい状況が続き、松丘は坂道コロンブスで地道な活動をしていたが相方が逮捕によって解散という ともに不遇の道を歩んできて、事務所(ホリプロ)との契約も切れた二人が新たにコンビになった。ともに30代後半。芸歴は10年以上。

このたび「爆笑オンエアバトル」に初登場し、オンエアを獲得していた。そのネタを見たのだけど「芸歴で勝ち取ったオンエア」だった。

自分の中で「全盛期の成子坂は凄かった」という思い出があり、未だに村田を見るとその幻影を追いかけてしまう。桶田が繰り出す天才的なボケに対して極めて 正確なツッコミをする村田。お笑いブームがあと数年早く来ていたらこのコンビは天下を取ったかもしれない、とまで思う。一方坂道コロンブスは良くも悪くも 平凡なコンビで、大爆笑はさせないけども堅実に笑いを取るというタイプ。

その二人が組んだコンビは、ネタがつまらなかったのかコンビとしての息があってないのか、オンエアされたもののどうにもチグハグで、見ているこちらが非常 にハラハラした。村田のツッコミは正確無比なのだけども、あまりに綺麗すぎてまるで講師のよう。綺麗過ぎて笑えない、ということじゃないんだけど、ボケに 対してツッコミが強すぎるというのか。バランスが悪すぎた。村田のツッコミが最大に生きるのは、村田のツッコミを凌駕するキレのいいボケじゃないだろう か。勿体無い。

そんな村田を久々に見たのだけど、若さがなくなり温水洋一そっくりだった。まあいいや。


・40代
笑点40周年。

円楽卒業90分スペシャル、十分に堪能した。円楽の勇退もかなりぐっと来るものがあったけども、それより何よりこん平の手紙が涙腺刺激しまくり。あのあと ワンクッション挟んで新メンバーとなる春風亭昇太を紹介したのは「みんな知ってるのに引っ張らなくても」と思ったのだけど、そうではなくて昇太の挨拶があ まりに軽かったもんだから(非常に昇太っぽい)、あの手紙の流れじゃなかったんだろうなぁと。好判断。

ところで長井秀和が漫談で「笑点の現状は民主党と同じ」というのは、円楽から歌丸に変わっても「抱えている(高齢化の)問題は同じだから、色黒(腹黒)の 小沢(楽太郎)が狙っているんです」というのは、あまりに言いえて妙で、そこだけお祭りムードから現実に引き戻された気がした。来週からリニューアルなの に。まあいいや。



道営競馬の星コスモバルクがシンガポールのG1を勝ったようで。
めでたいことです。


5/13
1969

37歳の男性。あなたはどういうイメージをお持ちだろうか。

37歳のサラリーマンであれば、働き盛りでありこれからますます稼がなければならないというとこだろう。家庭をもっているとすれば、子供も大きくなってく るし手もかかる。40を目の前にしてオッサン化が進んでくる歳でもある。まあ、若い女性からキャーキャー言われるようなこともあまりないでしょう。

けども、中には例外の人もいるわけですよ。

「いいとも」を見ていたら、テレフォンショッキングに出てきた児玉清(アタックチャンスをやらされていなかったのが妙に安心)がお友達として紹介したのは 福山雅治だった。「なぜ児玉から福山?」というのは児玉本人が発していたのだけども、それに対しても自ら「『美女か野獣』というドラマで共演しまして」と いう説明を。「いいとも」においては「友達じゃなくても大人の都合ゴニョゴニョで友達ということになっている」という暗黙の了解があるのだけども(誰も了 解していないという説もあるが)、テレフォン初登場だった児玉にとっては、「それでも整合性を」という気分になったのかもしれない。律儀である。

それはともかく、児玉の口から発せられたお友達福山雅治に対して、会場は即座に「キャー」の声。いいともの観客のリアクションは毎日同じではないにも関わ らず、そこに毎日座っているのかの如くに「同じ傾向のリアクション」を繰り返すのである。もちろん客層が毎日同じであり、「いいともを見たい」という括り でもって同じであると考えればそこには毎日「同じ客」がいると考えても過言ではないだろうけど、「福山雅治」には毎日どんな客が来ていたって「キャー」と 言うだろうし、「なぎら健壱」がゲストであれば、どんな客だろうとも「キャー」とはならない。別になぎらが悪いわけじゃない。

福山雅治は所謂「イイ男」である。端整なルックスで歌手(こちらが本業)から俳優、ラジオにおける下ネタまでこなすユーティリティな活躍を見せる。自分の ようなヘドロじみた人間が束になってかかってもとっても太刀打ちできる相手ではない。共通点は「日本人男性」くらいなもんである。

そんな福山雅治は1969年生まれ、現在37歳である。37歳にしてあの声援、かっこよさだ。ただ、「芸能人だったら37歳であってもキャーキャーくらい 言われるんじゃねえの?」という意見、これはごもっともである。福山雅治が元々持っている人気というのを鑑みても当然だろう。

ただ、芸能人のイケメン37歳であっても必ずしもキャーキャー言われるわけではないということが直後に判明する。

テレフォン終了後のコーナーで、「金12」というものがある。「月9」という言葉が定着しているように、金曜12時台にミニドラマをやろうというたわいも ないコーナーではあるが、ここには毎回ゲスト俳優が登場して一芝居打つのである。それで、今回登場したのが東幹久だったのだが、東がパネルで紹介されたと きのリアクションを自分は忘れることができない。


タモリ「今回の役者はこの人です!」
パネルめくられる。東幹久のパネル登場。

0.8秒(推測)

会場「キャォ 〜〜〜」


文字に起こすとなんともマヌケではあるが、なんとなくでも伝わればいい。

タモリの合図でめくられたパネルには東幹久。それを見た会場は一瞬の間を置いたあと少数の客が「キャー」と叫んだのだけども、それを打ち消すかのように他 の観客が「ちょっと嬉しい」のニュアンスを含んだ「お〜」と発したのである。いいともの観客にしては珍しい、見事に統率の取れていない反応であった。

お気づきではあると思うが、東幹久は1969年生まれ、福山雅治と同じ年に生まれているのだ(但し学年でいえば東のほうが一つ下で、東はまだ36歳)。 「1969年生まれのイケメン芸能人」という自分なんかよりはずっと福山と共通点の多い東幹久ですら、福山の時には統率のとれていた会場のリアクションを 乱すのである。これは「東幹久が中途半端」という捉え方をするよりは「福山雅治が異常なまでの人気を保っている」と考えたほうがすんなりいく。

本当に福山雅治にスキはないんだろうか。福山雅治カツラ疑惑なんて話も聞くことは聞くが(確かに毛量は多い)、たとえ福山がヅラであったところで、東幹久 との声援量が一気に縮まるとは思えないのである。フサフサかつ強固だ。フサ田強固である。

「エロキャラ」という武器すら持っている福山はたとえ女子高生を買春していたとしても「やつならやりかねん」の論調になってしまい、最終的なバッシングに まで至らないのではないかとすら思える。どんなことをやっても許される可能性がある福山が、最終的に「キャー」と言われなくなるのはきっと加齢しかないん だろう。福山雅治75歳。これでもいいとも会場は「キャー」と言うのだろうか。とりあえず自分が生きている限りは福山がいつまでキャーと言われるのか見届 ける必要がありそうだ。



今度はサザン元メンバー逮捕ということで。
こういう事件の発表はプレッシャーをかける意味で
タイミングを狙っているような気がする。


5/12
Dear WOMAN

君がどんなに否定しても本当だから揺るがない「君はとても美しい」という真実、とはSMAPの新曲「Dear WOMAN」の歌詞であるけども、この歌詞に該当するのはごく一部であるということを説明しないのは卑怯だと普通に思う。

ただ、そんな当たり前かつヒネた意見を言っても何も始まらないわけで、今回は「君はとても美しい」のが真実である人について書きたいと思います。勿体ぶっ て書いてみましたが、要するに自分の好きな女優に関してグダグダ言うだけのつまらない更新ですよ、という所信表明であります。


・吹石一恵
「みなさんのおかげでした」の食わず嫌いに初登場。最近映画の宣伝のためか「いいとも」にも出演していて、こちらとしては非常に嬉しい限りである。

吹石のデビューは映画「ときめきメモリアル」なのだけども、共演者が中山エミリ、榎本加奈子、矢田亜希子、山口紗耶香と当時の一線級アイドルを揃えていた ため殆ど記憶にない。映画を見てもいないのだから記憶にないのも当然なのだけど(当時活躍していたアイドルがやたら出ていたという記憶はある)。しかしそ の後NHKのドラマ「ロッカーのハナコさん」に登場した時に一気に虜になった。

さて今回の「食わず嫌い」の対戦相手は劇団ひとりだったわけだけど、ひとりが吹石に対して妙にアプローチするもんだから、こっちとしては単純に「劇団ひと りなんぞにフッキーを取られてたまるものか!」と憤慨しながら見ていたわけだ。確実に頭が悪い。

別に自分の好きな女優が誰と付き合ったって基本的にどうでもいいんですが(現に木村多江や西田尚美は結婚しちゃってますし)、ことフッキーに関してだけは 「フッキーは誰にもやらん!」と思ってしまうわけです。自分のものでもないのに。とりわけ劇団ひとりなんかには絶対にあげられません。そんなことを勝手に 言いたくなる雰囲気を持った稀有な女優さんなのです。

ちなみに友人がフッキーが今宣伝している某金融企業で働いているので、「ポスターくれ」と頼んだら「おめえにくれてやるポスターはない」と断られました。


・相武紗季
ラジオ「爆笑問題カーボーイ」で田中がミスドのCMに出演する彼女に高ガールをつけたことでお馴染み(といってどれだけの人間に伝わるのかわからないので 説明は略)の相武紗季ですが、この度JRA北海道シリーズのイメージキャラクターにめでたく選ばれました。これは本当にめでたいです。

このサイトを長いこと読んでくださっている方はご存知でしょうが、自分は必ず夏になると札幌競馬場まで足を運び夏競馬を満喫するわけです。で、必ず札幌競 馬場にはその年に選ばれたイメージキャラクターの方が会場に登場するわけで、あまり生で芸能人を見かけることの少ない北海道においては貴重な生芸能人を見 る場所ともなっているのです。

過去ログをあされば登場しますが、2年前は小倉優子、昨年は水野裕子と非常に旬な方々を目の当たりにしてきて馬券はからっきし、そして「馬券は見物料がわ り」という負け犬コメントを残すのが恒例となっております。

例年に倣えば、今年札幌競馬場に相武紗季が登場するのは間違いありません。これはもう今から楽しみで仕方がありません。はなまるマーケットで披露したあの 完璧なダイニングを住処にする女優相武紗季を間近で見るチャンス。これ滅多に訪れるもんではありません。

今これだけ人気の相武紗季さんですから、当日は札幌競馬場に人が溢れかえることが予想されますが、昨年レイザーラモンHGが登場したときを上回ることはな いと思うので(札幌開催で最も人が集まるとされる札幌記念の時よりも人がいた)、気楽なもんです。というわけで向こう数ヶ月は相武紗季を生で見れるという ことを生きがいに過ごしていこうと思います。



・元ドリカムメンバーorドリカム元メンバー
覚醒剤所持で捕まった西川隆宏に実刑判決が出たのだけど、その報道において肩書きが「元ドリカムメンバー」なのか「ドリカム元メンバー」なのかが非常に気 になる。これは堀江の時の「元ライブドア社長」と「ライブドア元社長」の時も思った。別にどっちゃでも意味が通じるのだからどっちでもいいんだろうけど気 になるものは気になる。

個人的には「ドリカム元メンバー」が正しいような気がする。「元ドリカムメンバー」だとドリカムというグループそのものが解散してしまったような印象を受 ける(ドリカムというグループまで含めて「元」のように感じる)が、ドリカム元メンバーの場合は「元メンバー」という言い方の向こうに「現メンバー」がい ることが明らかなわけで、グループが現在進行形であることをはっきりさせるから。これはライブドア元社長も同じことが言える。



地元の西友に長州小力が来てボーリング大会とかやるらしい。
観に行く勇気がない。


5/10
肩書きの謎

自称ってマヌケである。

大抵の場合「自称」がつく場合は「本当は実を伴っていないけども、自分が勝手にそう思いこんでいる」というニュアンスを含む。また、事件があって犯人が逮 捕された場合に犯人の自供に基づく職業として「自称××関係者を名乗る男」などと報道される。どっちにせよ「自称」という言葉で紹介される場合はちょっと 見下された感じがする。そして「オマエそんなこと自称してんのか」というマヌケさが伴う。

「平成教育委員会SP」において、湯浅卓が遂に「国際弁護士(自称)」と紹介されていた。

これを見たとき、「遂に湯浅は弁護士から自称弁護士に格下げになったのか!」とひとり爆笑してしまったのだが(あまりに自然にテロップが出ていたのでそれ もおかしかった)、wikipedia で湯浅卓を調べてみるとどうもそうではないらしい。

湯浅がニューヨーク州の弁護士であり日本の弁護士資格を持っていないのは知っていたのだけど、「国際弁護士」という肩書きは勝手に名乗っているだけらし い。何か基準があるのだと思っていたら本当に「自称」なのである。弁護士法で弁護士資格を持っていない人は国内で弁護士を名乗ることが出来ないが、弁護士 キャラで売るには「国際」をつける必要があったということらしい。

一方で同じように国際弁護士を名乗っている八代英樹は元裁判官で日本での弁護士資格があるから、別に弁護士と名乗っても構わないのになぜか「国際弁護士」 が肩書きである。しかし大きく違う点があり、八代も湯浅同様ニューヨーク州の弁護士資格を持っているようで、日米両方での弁護活動が出来るという意味では こちらこそがまさに「国際弁護士」の名前に相応しい。

湯浅が「国際」弁護士を名乗るのにはきちんとした理由があり、「国際弁護士(自称)」となるのは何も湯浅のキャラがあまりに変だからではなく、そもそも国 際弁護士という肩書きは全て自称でしかないという事実がそこにある。

しかし、今現在の湯浅の暴走っぷりを見せ付けられた挙句に「自称」なるテロップがつけば、「ああ、遂に湯浅の今までの発言は全てウソだったんだ」と思って しまいかねない。というよりむしろそう思わせたいがために「自称」テロップを差し込んだとしか思えない。自称の説明として間違ってはいないから責められる 謂れは全くないのだけども、ちょっとしたというよりかなりの悪意を感じたまでだ。

もちろんその悪意は湯浅の地位を貶めようという意味ではなく、テロップ紹介後の湯浅の振る舞いがあまりの面白さ(おおよそ50歳のニューヨーク州の弁護士 資格を持っているとは思えない)に対する「前フリ」であったように思う。

最終的には「今までの湯浅の発言は全て妄言である」という意味でのマヌケな「自称」に帰結して何の問題もないように思えてしまう。


あと自称ではないんだけど、「ネプリーグ」でアイドルチームとしてMEGUMI、大沢あかね、ほしのあき、森下千里、夏川純が登場。その時の紹介のされ方 がMEGUMIは「珠算2級(2段だったかも)書道八段」という知識に関係するもの、大沢は「大沢親分の孫」というごく一般的な説明、ほしのが「最年長グ ラビアアイドル」というこれまた一般的な説明。

しかし後者二人がちょっと変で、森下が「芸能界屈指のカレー通」、夏川が「漢字ドリルが好きでした」だった。夏川の漢字ドリルについては「ファイブツアー ズ」という漢字の読みを答えるゲームにおいて正解を連発していたことにより多少のエクスキューズがついたのだけども、森下の「カレー通」については「その 説明以外に何かないのか」と思ってしまった。

確かに森下のブログを読むとカレーの記述 が多く書かれているのだけども、ただそれが森下の説明として最も相応しいかと言われれば違うような気がする。けども森下の説明として何が一番相応しいのか 分からないという点で逆説的に「正解」なのかもしれない。



小梅太夫が歌手デビューするようで。
あとは本出して他局に進出して1年後に消えるだけか。


5/9
節度は守る

・前田健
前田健がゲイであることを公表し(たという報道がなされ)てからけっこうな時間が経ったと思うが、最近前田健はそれをいいことに衣装がどんどん酷くなって きている。簡単に言えば「より女の子っぽい服装」になっているのだけど、自分はこれに関して「ちょっと待て」と言いたい。最近の前田健の服装は目に余る。 月曜に放送された「ド短期ツメコミ教育 豪腕!コーチング!!」では、チャーハンを学ぶということもあってかチャイナ服で登場した。

前田健の場合はゲイの中でも「自分が女の子の感情を持った男であるから、男が好きである」という部類。性同一性障害ではない。ただ、男でありながら思考は 女の子に向いているわけで、どうしても前田健は女の子のような格好をしたいわけである。男ではあるけども女の子の気持ちなのだから、仕方ないと言えば仕方 ない。

しかし、前田健がどのような考えを持っていようとも、テレビの前に表象される事実としては「30代のオッサンが女装している」ことに他ならないわけだ。確 かに前田健のモノマネする松浦亜弥は似ているし、そこらのオッサンが女装するよりはずっと可愛いのかもしれない。しかし、そうは言ってもオッサンはオッサ ンである。

一応テレビを見ている視聴者の立場からすれば「前田健がゲイであり、そういう恰好をしたがっている」ことは了解済みの事項として扱われるのかもしれない。 だけども、だからといって前田健が何の臆面もなく女装することを我々視聴者が容認したわけではないだろう。いくら彼が乙女であっても、気持ち悪いものは気 持ち悪いと言ったほうがいいのではないだろうか。前田健の女装を「当たり前のもの」としてすんなり受け入れてはいけないような気がする。

前田としてはカミングアウトしたのだから、あとは自分のやりたいように女装もさせてもらって構わないと思っているのかもしれない。けど、カミングアウトし たことは「前田健がゲイである」という事実を世間に知らしめただけであり、別にだからといって「ゲイであるから女装も自由にしてよい」という認証を与えた わけではない。ゲイのカミングアウトは女装の免罪符ではないのである。ゲイだからといって女装を自由にしてよいということではない。もっとも、前田主導で はなくテレビ局が前田に積極的に女装させているのかもしれないが、そうならばそうで「それも違う」と言いたい。

気持ち悪いから全く女装をするなと言うつもりはないが、最近の前田健はあまりに女装に走りすぎているような気がするのだ。やるなとは言わないから、せめて 節度を守って女装してほしいんだが。以前椛島さんが矢鱈にメス化しているということを指摘したときにも書いたが、ゲイ(椛島さんはオカマ)であることを認 められたからといって、決して暴走していいということではない。


・星野亜希
横浜ベイスターズの始球式に登場した星野の衣装は「これでもくぁ!」と「か」の字が「くぁ」になるほどに胸の谷間が強調されていた。

あそこまで露骨に谷間だと、見なきゃ仕方ないような気もするんだけど、かといって見たら負けとでもいうのか。どっちにせよ「気にしたら負け」という結論し か出てこない。そして確実に自分のような人間は負けてしまうのである。

そんな負け戦の被害を自分だけにとどまらず全国的に発生させるのはやっぱりどうかと思う。星野も節度を守った谷間にしてほしいもんだ。「節度を守った谷 間」なんて言葉ならびに谷間があるかは知らんけど。



大抵アニメのほうが美しくなるもんだが
「名探偵コナン」における上戸彩は本物のほうが美人だった。


5/7
知らないということは恐ろしい

「欽ちゃん&香取慎吾の新!仮装大賞」を見る。

ここんところ暫く見ていなかったのだけども、最近精神的に弱っているせいかどうもこういう番組を見ることで「懐古による安心」を求めてしまっていけない。 もちろん見たからといってそこに本当に「懐古による安心」があるわけではないのだけども。昔を懐かしみたがるのは歳喰った証拠か。まだ20代なんだけど な。

番組も暫く見てない間にちょっとづつ記憶の中の番組と違ってきている。なにぶん審査が甘い。今回は特に「不合格者が一組」という過去にないケースだったよ うだけども(唯一の不合格者が逆になんか貰ってた)、それにしても審査が甘甘のような気がする。かつて0点で不合格にしたこともある元々萩本欽一が持って いるシビアさ(それでもこの番組では優しいほう)が、香取慎吾投入のせいで消えてしまった気がする。個人的にはあのパンクさが必要だと思うのだけど、まあ いいか。

肝心の仮装の中身だけども、これもまあ長いことやってるだけあってアイディアの枯渇が起きているのは仕方がない。今回2位だった「ピエロの三面鏡」はかつ ての名作「三面鏡」の焼き直しでしかないわけで、いくらあの時の三面鏡よりも技術的に上であったとしても、そこにアイディアの上乗せはされていないわけ で、どんなに上手くやろうとも評価していいのか難しいところではある。もちろん素晴らしいのは素晴らしいけど「二番煎じ」という言葉がある以上はねえ。

優勝したバレエで野球を表現した作品は、バレエの技術があってこその作品だとは思うけど、それ以上にバレエで野球を表現すると異様にアホくさいということ が分かっただけでも評価していいんじゃないか、というとこだろう。ま、ここで仮装大賞について真剣に語るのも非常に恥ずかしいのでここらでやめておく。

さて、本題は仮装のレベル云々ではなく、「知らないことの恐ろしさ」という話。

ある仮装の作品で、掃除用具を使って有名人の顔を子供が表現していくというものがあった。モップで小泉首相の顔とかを表現していて、似顔絵も上手くとても ほのぼのとした作品。

ただ、ひとつだけ物凄く気になる点があった。それは、これまたモップだか何かで井上陽水の顔を表現したネタがあったのだけど、そこで井上陽水を表現した子 供は、何のためらいもなく「お元気ですか〜」と言ったのだ。これには何か非常に危ういものを感じたわけで。

井上陽水を表現するときの「お元気ですか」は何も危ういわけではない。糸井重里のコピー「くうねるあそぶ」で有名な日産セフィーロのCMで陽水がアドリブ で発したセリフであり、昭和から平成にまたがる当時の流行語にもなった。だから、昭和の世を生きた人間にとっては陽水の口調でもって「お元気ですか」とい えば、それはたちどころに誰のことを指しているのか分かるというものである。自分も末期とはいえ昭和の生まれであるから、「お元気ですか」が陽水を指すと いうのは記号として分かるわけだ。

しかし、今回その「お元気ですか」を発していたのは小学生。明らかに平成生まれである。おそらくではあるが、間違いなく陽水の「お元気ですか」を知らない はずである。陽水の「お元気ですか」を知らないはずなのに、何のためらいもなく「お元気ですか」ということができる、というより「言わされている」という 事実に自分は危うさを感じたわけだ。

そもそも子供たちが仮装のネタを全て考えたとは思えず、あざとい親が自分たちの考えたネタを子供たちにやらせることで可愛らしさと媚でもって、自分たちが 出場せずに合格を狙おうという魂胆が中尾ミエなのであるが、当然に陽水を考えたのも、そして「お元気ですか」と言わせたのも親だろう。

そりゃ親は昭和生まれだろうから分かるわけだし、それを見る審査員だって「お元気ですか」が陽水だと分かる。だから何の問題もない。けども、そのネタを実 際に行う演者が何も分かっていないのに「お元気ですか」と言わせてしまうという感覚、ちょっと怖い。子供たちは「自分で」やっているつもりだろうけども、 実際には完全にやらされている。このネタ全てが「大人の都合」で出来ている。実際に表現しているのは子供であるけど、それは大人(親)が子供を傀儡として いるだけだ。

こういうのを見ると、思わず「親は自分でやれよな」と思ってしまう。そして子供に対してとても居たたまれない気分になる。別に陽水の「お元気ですか」を知 らないことが恐ろしいのではない。親・大人のいいなりでもって親・大人の都合のいいように動かされていることを子供が知らないのが恐ろしいのである。親だ からといって子供を自分の都合のいいように動かしていいという権利はないように思うのだが。


だからといって「大人は汚い」だなんて言うつもりは全くない。単に自我の芽生える前の子供をいいように使うな、と言いたいだけ。



スポニチにBerryz工房のイベントの記事。
「『子供に戻るぞ!』と野太い声で童心に帰り」のくだりは
悪意に満ちてて抜群。


5/5
休日のダメな過ごし方

5/4に見た番組の羅列。

・ザリアル
フジテレビで4/1に放送された番組。以前ここにも書いた「run for money 逃走中」の第3弾。前半は今まで通りの鬼ごっこだが、後半は爆弾解除という新趣向。鬼ごっこのほうは渋谷の町ではなく江戸時代村に変更。場所を変えるのは もちろん、ある時間までに他のプレイヤーと接触して手形を交換するという「隠れ逃げ切り」を許さないシステムなど、徐々に問題点が改良されているとは思 う。しかし、後半になっても一秒ごとの賞金が上がらないのは最後まで逃げ切るインセンティブを削ぐわけで、今回2名の自首を出してしまったのはいただけな い。

また、爆弾解除のほうは同じプレイヤーの爆破が自分を有利に働かせるという駆け引きの妙はあると思うので、これはまだまだ面白くなりそうだと思った。肝心 の鬼ごっこのほうはまだまだルールが迷走しそうである。


・笑っていいとも
GW中は前日のレギュラーが翌日にも登場するという企画をやっている。4日木曜日は水曜レギュラーの石原良純が登場。今までの歴史で曜日レギュラーがまた いで登場した記憶が自分にはないので、新鮮かと思いきや「いたらいたで馴染むだけ」というごく当然の結果に着地してしまった。惜しい。

また、テレフォンショッキングに登場した山本太郎は唯一送られてきた電報が前日に自分で「マイケルジャクソン」名義で送ったものだという小ネタ。最近では 電報がないことも珍しくはないし、ましてや自分で電報を送って笑いを取ろうという姿勢はちょっと意表を突かれたのだけども(もちろんそれが面白いかどうか は別)、マイケルジャクソンという突飛さと「なぜそんなことを…」と会場の客が思ったのか、電報を送った本人も予想以上の客の引きっぷりに驚いていた。確 かにやってしまった感はあったがそこまで引かなくても、とは思った。


・ごきげんよう
辻希美・次長課長・児玉清という自分にとっては夢のような組み合わせ。次長課長が二日連続「当たり目」を出してモノマネをさせられていたのだが、いつ「V シネマでよく見る光景」をやるのかと思うとちょっとハラハラした。結局しなかったけど。


・大家族スペシャル
30分だけ。各局お抱えの大家族がいるので、どこの大家族だか判別に困る。で、なんとなく見ていたら「お父さんの書斎」が登場して、「あ、これちょっと前 に観たな」という記憶が甦る。なんだかんだで大家族モノを見ている自分がちょっと悲しい。


・TVチャンピオン
第2回デカ盛り王選手権。大盛りを超えたデカ盛りの知識を競う大会。デカ盛りが食べられる食べられない、の問題ではなく「盛り付けが汚い」の一点に集約さ れる。別に大量に盛ることは食べる人がいる以上は何の問題もないと思うのだけど、せめてちゃんと盛り付けしてほしいと思いながらも「バカだなぁ」とつい見 てしまう。今回一番インパクトがあったのはさつまいも天が天高くそびえる天丼「エンジェルハイロウ」だった。エンジェルハイロウ(天使の輪)部分となるの がカボチャの特大リングというのも泣かせる。


・とんねるずのみなさんのおかげでした
細かすぎて伝わらないモノマネ王の第8弾。「笑わず嫌い王」同様、ここが登竜門だとかレギュラー化したらどうよ、だとかそういう発言が出演者から囁かれる ようになるのは悲しい。細かすぎて伝わらないからこそ1コーナーでバカバカしいことをやるのが本来だと思うのに、やはり「ヒット企画を作る」ということは 出演者にとって欲目が出てしまうものなのだろうか。

今回も「全国予選」について強調していたけども、予選をしたからといってさほどレベルが上がっているわけでもないし、常連のモノマネのレベルが上がってい るわけでもない。そんな中ちゃんと新ネタを用意してきてなおかつ笑いを取るガリットチュウの福島と次長課長河本はさすがだと思った。やはり本業にまたがっ ているものの「ネタとしての完成度」は侮れない。


・弁護士のくず
なんとなく見てしまった。決してドラマの中の事件がAVがらみだったからではないことを蛇足ながら強調しておく。

「型破りだけども実は物事の芯をしっかり捉えている」というのはパターンがしっかりしているので実に安心して見ることが出来るが、裏を返せば意表を突く展 開になることも少ない。まあ今回しか見ていないので大きいことは言えないけども、特に捻りの効いた展開でもないし、キャラ造形も「まああるかな」程度のも ん。豊川悦司が型破りという点だけが「変わった点」なのはちょっと厳しい。

弁護士は依頼人のために働くのが第一であり、九頭(豊川)が劇中でも発言しているように「正義なんてのは勝ったものの後付である」というのは実に真理であ り、そのスタイルを貫き通す弁護士なのかと思いきや、結局最後には「(世間一般に思われている)本当の正義」に適った行動や発言をしていたのは「ああ、結 局そうなるのね」とちょいとばかし残念。

一つ気になったのはAVに証拠能力なんてあるのかな。ましてや冒頭のヌルいインタビューで。





5/4
謎は深まるばかり

火曜の夜に放送されているNHKの新番組を立て続けに2つ。

ひとつめは「クイズ日本の顔」。ノッポさんこと高見映が出演するというので見てみた。

ビデオに録画していたので、最初のほうに放送されていた伊藤英明のあたりは早送りしてしまったのだけども、「海猿」の映画が取り上げられていて、フジの 作った映画以外の何物でもない「海猿」の映画を紹介していることにちょっとした驚き。まあ映画は映画で差別しちゃいかんのだろうけど、日テレが放送してい る「日本アカデミー賞」におけるフジ系の映画の扱いのないがしろっぷりを見ているこちらとしてはなぜかしら新鮮に映った。

それはともかく、メインだったノッポさんは面白かった。現在「グラスホッパー物語」というみんなのうたも手掛けている高見はノッポさんを知らない世代の子 供にも人気があるらしい。自分にとってノッポさんとイコールである高見映がノッポさん以外の認識をされているというのもまた不思議な感覚である。

ノッポさんに関する知識はある程度「トリビアの泉」で補完されているような気がする。例えば「ノッポさんが最終回に喋った」というのは有名な話であるけど も、これもトリビアで普通に取り上げられた。また高見映は元々構成作家であり、ポンキッキの台本を手がけていたというトリビアもあったか。ノッポさんでな くとも、相棒ゴン太くんのトリビアだと「今は女子大に保管されている」「実は2代目」など。今回の放送でも初代ゴン太くんの画像が放送されていた。今回 ノッポさん復活の際にゴン太くんも出てきたが、女子大から引きずり出してきたんだろうか。

一番個人的に面白かったのは、ノッポさんとアンガールズの二人が並んだ場面。「ノッポさん」というだけあって背が高いことは言うまでもないのだけど、どれ だけ高いのかを他人と比較することがなかったせいでいまいちその高さにピンと来なかった。しかしアンガールズの二人と並ぶとちょうど3人同じくらいの高さ であることが判明。3人でネタをやっていたけども、それより何より「3人が同じ高さである」ということに感動した。

そんなわけでノッポさんの部分は非常に面白く色々明らかになったこともあったのだけど、逆に番組を見ていて「何故?」と思うことも多々あった。まずは「司 会がえなりかずき」という点。確か4月に番組が始まったときに「えなり司会」という宣伝をしていた記憶はあるんだけど、実際に司会をしているえなりを見 て、驚くくらいに意味が分からない。なぜえなりなのか。ハナっから「えなりが司会であること」に意味を求めてはいけないのかもしれないけど、それでも「え なり司会」という歴然たる事実に眩暈を覚えた。なぜ覚えるのかは分からない。ひたすらに不思議。

そしてナレーションが益岡徹であることも不思議。決して下手ではないし耳障りでもないしいい声の部類なんだろうけど、その割にパンチが弱いという不思議な 声である。益岡をナレーションに起用するのは構わないけども、なぜこの番組に益岡なのかいまいち意図が掴めない。まあNHKの意図など最初から掴めないも のばかりではあるけども。

結局この番組を見て一番気になったのが「益岡徹がなぜナレーションなのか」だった。おかげで益岡について調べてしまい、今年50歳になるしノッポさんと同 じ身長だということが判明しました。だからどうした。


ふたつめは「プライスの謎」。

今回の放送内容が「100円ショップ」というわけで、少しばかり興味があったのでついでに録画して見ることにした。中身は特別なものではなかったけども、 ちょっとした情報番組としては及第点だと思う。NHKらしいそつのない番組。

しかし内容もさることながら、この番組は「クイズ日本の顔」を上回る謎に溢れていた。

まずオープニングテーマが既に危ない。軽快なマンボのリズムのオープニングで、演奏はパラダイス山元。パラダイス山元といえばマンボミュージシャンである と同時に日本唯一の公認サンタで有名な人。で、なんでまたパラダイス山元がマンボを演奏しているのかといえば、「マンボ!」の掛け声のところが「なん ぼ!」になっているのだ。「プライスの謎」だけに「マンボ」と「なんぼ」をかけているのだ。イッツNHKクオリティである。オープニングのこれを聞いて暫 しの間脱力してしまった。

そして司会がオセロの中島だった。これにもびっくり。オセロの需要というのは自分が思った以上にたくさんあるようだけども、何時の間にかこんなところにま で進出していたオセロ中島の需要に脱帽である。ただ、ゲストが中尾彬と坂下千里子という顔ぶれで、土曜の朝の「知っとこ!」かと思ったけど。これは偶然な んだろうけども、NHKが意図的に「そういう」キャスティングをしたのかと思うとなんか目頭が熱くなってくる。正解だけども地獄行き。

さらには「自分は読書家」「自分は節約好き」など、世間へのアピールを忘れない坂下千里子。この番組の視聴者層がどのようなものか不明ではあるけども(な にせ自分が見ているので)、おそらくは主婦をターゲットにしているのだろう。そんな番組で「いい娘」アピールをする坂下ってのもなんだか不思議な気がす る。坂下千里子が媚びている姿はギャグなのだろうけども、どうにもギャグっぽくなかったのが気になる。

あとまたナレーションの話になるが、こちらの番組のナレーションは斉木しげる。これも何ゆえ斉木しげるか分からん。

かたやクイズ番組、かたや生活の謎を紐解くという番組であるにも関わらず、両者とも見終えた後に見る前よりも疑問が増えている。無論番組が取り上げたテー マへの疑問ではないが、それよりももっと大局的な、根本的な「なぜ?」という疑問。ひいてはNHKの番組作り全てに共通する「何故?」である。ただこの疑 問が解消されてしまうとNHKがNHKではなくなってしまう気がするのも事実。永遠に謎が残る番組を作り続けてこそのNHKかもしれない。



北海道では「広告大賞」が3日に放送されたのですが
見たことないCM見ると「ああ、東京もいいかもな」と思う。
北海道はパチンコと金融のCMしかやってません。


5/3
再確認

「ごきげんよう」に児玉清。

この書き出しで多くの方が「また児玉清か」「またアタック25か」と思われたかもしれないが、その通り!(児玉清風)

最近とみに児玉清の知名度ならびに露出が増えているような気がする。これはアタック25ステレオ放送化の時にも書いたが、博多華丸のモノマネの影響である ことはほぼ間違いない(ただ、ステレオ化に関して言えばこの説を覆すものとして「徹子の部屋」も最近ステレオ放送化された。要するにステレオ化はテレ朝の 気まぐれという可能性が大である)。そのせいで本来の児玉清像とかけ離れたところで児玉清が出来上がっているような印象すら受ける。

ただ、それはあくまで印象に過ぎない。なぜなら児玉清は「アタック25」以外の番組で見かけることがなかったわけで、普段の児玉がどういう人物かを知る視 聴者は少ない。そもそもモノマネをしている博多華丸だって「アタック25」以外での児玉清をそんなに見ているわけではなかろう。だから、もし仮に児玉がア タック以外の番組に出演して「アタックチャンス」を多用していても、それはモノマネに引きずられたのか普段から連発しているのか厳密には分からない。ま、 普段から連発していたら面白いけど不気味ではある。

ここで重要になるのは、アタック25視聴者はともかく、彼のモノマネで児玉清を知った人は、博多華丸がするモノマネのイメージでもって児玉清像が固まって しまっているのではないか、ということだ。換言すればモノマネで児玉清を認識した人は「児玉清のアタック25での真の魅力」を知らないのではないか、とい うことである。

児玉清のアタック25での真の魅力は何か。勿論「アタックチャンス」に魅力があることは間違いではないが、それよりも重要なのはアタック25の児玉清が見 せる「皮肉っぷり」に他ならないのではないだろうか。

アタック25を見ている人ならば当然に知っているのだけども、児玉清は自分の意に反するような回答やパネルの取り方をするとチクリと嫌味を言う。その代表 格が「なぜ角に入らない(角をお取りにならない)」である。アタック25はオセロゲームの要領であるから、角を取るのが重要なのは言うまでもないわけで、 その角に入ることが出来るチャンスだったのに角に入らないと児玉は必ずこう呟く。

また、最終問題で児玉清が「知っていて当然」だと思う答えだったにも関わらず不正解だと、最後の最後、提供スポットに入る前に「ご正解になられるかと思っ たんですが、残念でした」などと後からじわっと来るような感じの嫌味をやはり呟くのである。時には「こんな問題分かるわけねー」と思うような問題でも、イ ンテリ児玉には関係ないようでやっぱり嫌味。

そう、アタック25における児玉清の役割は一義的には「アタックチャンス」であることは否定しないが、次に大切なのは「解答者に対するイヤミ」なのであ る。このイヤミを乗り越えてこそのアタック25であるともいえる。

しかし、博多華丸のするモノマネには児玉清のイヤミエッセンスはごくごく少なめである。

一切やっていないわけではない(はずだ)が、番組を見ていないと伝わりにくいと判断しているのか、それともモノマネをやる以上迷惑がかかるとでも思ってい るのか、イヤミな児玉清の面は博多華丸のモノマネにおいては非常に陰が薄い。だから、博多華丸のモノマネでしか児玉清を知らない人は、児玉清のことを「ア タック25の司会を独特の節回しで進行する人」としか思っていないのではないか。

だが、本物の児玉清はインテリを鼻にかけて相手を見下すことがあるイヤミなのである。

やっと話が戻るが、「ごきげんよう」に出演していた児玉は、小倉優子が「amとpmが時折分からなくなる」という話に対して最初鼻で笑ったのである。そ りゃインテリ児玉清にしてみりゃそんなバカみたいな話は鼻で笑いたくもなるんだろうけど、やっぱりちと失礼だ。イヤミである。最終的に児玉は「ante meridiemとpost meridiem」の略称だという知識まで披露していた。これが本来の「イヤミな児玉清」なのである。児玉清が単なるアタックチャンスじいさんだと思って いる人もいるかもしれないが、インテリであり多少人を見下したニュアンスでもってイヤミを言うのが児玉清なのだ。

もしかして児玉清は露出が増えたことで、そして自分のモノマネにおいてイヤミな部分が捨象されていることによって、イヤミな児玉清をひた隠すのではないか という危惧がほんのり自分の中であったのだけども、それは杞憂だった。「ごきげんよう」で見せたそれは、紛れもなく「アタック25」で見せるイヤミ児玉そ のものだったのである。再確認である。

勘違いしてもらっては困るが、児玉清のイヤミを自分は貶しているのではなく、児玉清のイヤミを受け止めて初めて児玉清が好きになれるんじゃないかと思った りするのだ。そう、焼き魚で言えば苦い内蔵の部分とでも言うのだろうか。分かりやすく面白い「アタックチャンス」という身の部分は勿論美味しくいただける わけだが、それとともに初心者向けではないけどもちょっぴりほろ苦いイヤミな内臓も頂くと、より児玉清の美味しさをわかっていただけるのではないか、と。



最近日テレの真山勇一キャスターを見かけないのだが
どうしちゃったんでしょうか。知っている人教えてください。
(掲示板で情報頂きました。ありがとうございます)


5/2
体罰


戸塚ヨットスクールの校長が傷害致死の刑期を終えて出所してきたようで。

戸塚ヨットスクールとは体罰を教育として取り入れているので有名な更生のための学校であったが、80年代に体罰による死者を出したため、校長が逮捕され傷 害致死で起訴されて受刑していたのである。今でこそ体罰はもはやご法度のようになってしまい、体罰には程遠いような単なるゲンコツをされただけでも「体罰 だ」と騒がれてしまうため、手出しが出来ない。しかし戸塚ヨットスクール校長が逮捕された頃はまだ体罰に対してそこまで大袈裟な話ではなかった。しかしこ の事件で体罰による死者が出たために、急速に「体罰はいかん」という風潮になっていったように思える。無論殆ど自分にはその頃の記憶はないが。

この度出所してきた戸塚ヨットスクール校長は、あまり堪えた様子もなく出所してすぐに記者会見を開き「体罰は教育である」という持論を展開した。これを 「懲りてない」と考えることも出来るだろうけども、別に体罰が教育だと思うことは悪いことではないので、擁護するのも批判するのも自由ではある。単に体罰 によって死者を出したことが問題なのだから。また死者が出たら逮捕すればいいだけの話だ。当然それを未然に防ぐのも必要ではあるけど。

自分はリアルタイムで戸塚校長の記憶がないため、体罰で人を死なせたような人間はどれだけ凶悪なツラをしているんだろうと思ってニュースを見ていたが、な んてことはない、見た目は輪島功一であった。いや、輪島なんだから世界チャンピオンなんだけど、ご存知の通り見た目は世界チャンピオンというよりすっとぼ けた老人である。だから戸塚校長もおおよそ体罰推進派だとは思えない。

でまあ、戸塚校長はともかく、戸塚校長の出所ならびに「体罰は教育」発言に関して、色々なコメンテータが体罰について自分の意見を述べるわけです。前述の 通り自分は擁護しようが批判しようがどちらでも構わないと思うのだが、行き過ぎた体罰はいけないけども、ある程度の体罰は必要なのではないかという意見が 多かったように思う。今のご時世を反映していると思う。

さて、自分はこの一連の戸塚校長出所のVTRを見て「何か物足りないな」と思ったわけだ。戸塚ヨットスクールの校長が出所したということで、真っ先にコメ ントを取らなければならない人物を忘れているからである。それは間違いなく山本太郎に決まっている。

今でこそ山本太郎は俳優だったり「トップランナー」の司会だったりで活躍している普通の人であるが、その出身は「天才たけしの元気が出るテレビ」の人気 コーナーだった「ダンス甲子園」であることは有名であろう。ダンス甲子園は90年代前半に一大ブームを巻き起こした企画であり(10代の人には「ハモネ プ」のようなものと説明すれば通りがいいかも)、本格派のダンスをするLLブラザーズと対照的に、お笑いダンスをするグループも一躍スターダムになった。

その代表格であるのが、「アジャコング&戸塚ヨットスクルーズ」という名前で登場した山本太郎その人である。ブーメランタイプの海パンに水泳帽、ステッ キ、そしてメロリンキューと江頭以前のハイテンション芸人と言えば山本太郎だったと言っても過言ではない。同じく人気だった女子高生ダンサーイマキタ加藤 なんてのもいたけども、後に未成年をホモビデオに勧誘した(その勧誘風景がビデオに収められていたのが決め手)として逮捕されたりもしている。

山本太郎といえばメロリンキューであり戸塚ヨットスクールなのである。これは本人が忘れようとも自分の中では公式化されたものであり、戸塚ヨットスクール と言われれば戸塚校長の体罰よりも山本太郎のメロリンキューなのだ。ともすれば山本太郎がステッキで体罰を生徒に行う姿すら想像できてしまう。だからこ そ、山本太郎がいかに過去のメロリンキューを抹殺しようとしても、戸塚校長が 出所してきたからには山本に「どう思いますか?」と質問をしなければならないのである。

もちろんその役目は「元気が出るテレビ」を放送していた日テレが仰せつかるべきである。「スッキリ!」で放送するのがベスト。なぜなら、スッキリのレギュ ラー司会者テリー伊藤は元気TVのプロデューサーだったんだから。やったところで罰は当たらないと思うんだが。

戸塚ヨットスクールという過去に触れられるのが山本にとっては何より酷い体罰に当たるのかもしれないけど、彼が戸塚ヨットスクールズであった以上は甘んじ て質問されるべきだと思う。ま、何も答えることなんてないとは思うんだが。


彼の過去の偉業(異形)を見たい方はこちらから。千利休あた りが最高。



NEWS「解散、ねえからな〜っ」とライブで絶叫。
復帰もねえからな〜ってことにならないことを願う。

5/1
足りない


・愛が足りない
2日間も更新ぶっ飛ばして何をしていたかといえば、悶々と「紺野小川モー娘。卒業」について考えていたわけです。ご存知の方もいるかもしれませんが、ワタ クシ生粋のモーヲタでありまして、中でも小川麻琴さんを敬愛してやまない人間なのです。だから、今回小川さん卒業というニュースを聞いて暫く立ち直れな かったわけですね、ハイ。

今までの卒業とは名ばかりであって、結局はハロプロ(アップフロント)に籍を置いて芸能活動を継続させるのに変わりはなく、単なる「ひとつのイベント」程 度の扱いだったわけですが、今回紺野さん並びに小川さんは「大学受験」「語学留学」という建前でもって芸能活動も休止すると。つまりは暫くの間目の前から 姿を消すわけであります。次いつ元気な姿が見れるのかが分からないわけでありますよ。

現在二人とも18歳なわけで、18歳といえば普通に考えれば大学生だったり就職したりと人生の大きな岐路に立っている歳なのですけども、芸能界、とりわけ モー娘。という特異な環境で育ってきた彼女らにしてもこの決断は人生の大きな岐路に立たされるものなのです。

モー娘。が落ち目だといわれて久しいけども、そもそもメンバーは違えど同一ユニットでもってこれだけ長期に渡り活躍したアイドルはジャニーズを除けば皆無 なのであるから、単純に全盛期を過ぎたから落ち目だと言うのは非常にナンセンスであるということは以前に書いたとおりだけども、だからといって今のモー 娘。にこの 先大きな展望があるかと問われれば、それもまた返答に困るところ。

だからこそ、「見切りをつける」ではないけども、彼女らにとってこの決断が「活路を開く」可能性があることは否定できない。特に紺野の場合は大学受験とい う在野に戻ってからの展望もある目標は今後モー娘。として終わるよりはるかに将来性のある話だとは思う。

しかし、しかしである。「語学留学」はいただけない。

敬愛する小川さんは「語学留学」を掲げてモー娘。を辞めるのだという。絶望である。語学留学?ハァ?何のために?

これを「事務所がリストラを言い渡した」という穿った解釈でもって受け止めることも可能であるし、あくまで建前として語学留学ということになっていて、別 の進路があるのか もしれない。ただ、これを額面どおりに「語学留学をするためにモー娘。を辞する」と捉えた場合には、全力で引き止める必要があったのではないか。そんなも の、今、しかも仕事をやめてまでやるものではない。絶対に。120%。

語学留学には展望がない。どこに留学するかは知らんけども、高校も出ていない女の子がちょっと外国語喋れたからといって今後何の役に立つというのか。今後 また芸能活動を続けるつもりならば、語学留学でもって語学のスキルアップを図るよりも、もっともっとすべきことは沢山あるだろう。なのに半ば趣味なのか気 まぐれなのか知らんが「語学留学」のために卒業?ハァ?

どう考えたって彼女の今後にプラスになるとは思えない。よしんばプラスであったとしても、そのプラスが今の仕事をやめてまで積み上げるべきプラスであるか どうかは考えるまでもない。

で、モー娘。に世間が興味を無くしていることから、一般の人々の反応はごく冷静というか「ふーん」だとか「大丈夫か」だとか極めて真っ当な反応をしている にも関わらず、この発表に関してファンのサイトは概ね「彼女らの決めた道を応援する」である。バカである。応援してどうする。ひとまず紺野と小川をいっ しょく たに考えてしまっていることがもう頭が悪いのだけども、小川に関して語学留学を応援したやつらは小川のことなんてどうでもいいんだろうな。小川が今後語学 留学に失敗して帰ってきても知ったことではねえ。そういうことだ。でもなぜか皆「小川さんが大好き」とか書いてるんだよな。ウソだ。

本当に好きだったら、彼女がウソかもしれないけど進もうとしている「しょうもない道」を応援しちゃいかん。全力で引き止めろ。その先がないと分かっている 道を「ま、自分の決めた道だから(危ないかもしれないけど)行けばいいと思う」というのは、親身になって応援しているつもりで、実は思考を放棄しちゃって いる証拠だ。好きでも何でもない。自分がどうでもいい相手から相談を受けたときによく使う手段だ。

自分は小川さんのことを本気で心配しています。どうせ語学留学なんてものは一切実にならずにひっそりとのこのこ日本に戻ってくるでしょうから。そんな彼女 を自分は見たくありません。だからこそ、「モー娘。辞めて語学留学なんてバカなことを発表したんだ!今からでも撤回しろ!」と大声で叫びます。もし語学の 勉強したいなら仕事の合間にNOVAでも行きなさい。紺野さんについては「本気」であれば応援しますが、中途半端な大学に行くくらいならやっぱりひきとめ ます。一流大学に入ってくれないと今の仕事を辞める意味がありません。

彼女らの「勉強」を応援するやつらは、根本的に愛が足りません。卒業に慣れ過ぎて吠える気力も無くしてるんじゃねえの?


・脳が足りない
「アッコにおまかせ!」を見ていたら、和田が堀江に対して「(以前生放送に堀江が出演したときに)悪いことは絶対にやっていないと言ってたのに、本当は陰 でやってたんだもんね。そこらへん(ウソついたことに関して)どう思っているのか生電話欲しいよな」という発言をしていました。この人も本当に進歩のない 人です。

数分前に堀江のVTRを見て、その時に「堀江容疑者は全ての容疑を否定している」と流れていた(安東アナが読み上げたかも)のです。堀江は拘留中もずっと 「自分のしたことに違法性はない」と認識し容疑を否認しているのです。保釈された今でこそ「あれは違法だったのかな」と思っているかもしれないけども、少 なくとも同番組の生放送に出演していた時点では違法性を認識していなかったのだから、陰で悪いことをしているという認識も当然ないだろ。

だから堀江は和田に生放送でウソをついたわけではない。なんでそんな事も分からないのだろうか。園遊会に招待されて浮かれてるんだか何だか知らんけども、 こんなに頭の回らない司会者のいる番組が長年続いているというのは恐ろしいことです。




ディープインパクトが強すぎて他の馬がロバなんじゃないかと
疑ってしまいたくなりました。
もしくはディープが馬じゃないとか。

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