兵器外観
名称 18ポンド野砲2型
[QF 18-Pounder Mark II]
型式
製造国 英国
製造メーカー Ordnance
配備国 英国、カナダ、オーストラリア等
製造初年 1904年
口径 84mm[3.3inches] [mm]
口径比
砲身長 [mm]
全長 [mm]
全高 [mm]
全幅 [mm]
重量 1282kg [2821lb] [kg]
腔綫 有り
砲身材質
砲身命数 [発]
閉鎖機
平衡機
駐退複座機
最大駐退力 [kg]
後座長 [mm]
照準具
高低射角 1型および2型:?〜16deg
4型:?〜30deg
[deg]
水平射角 [deg]
最大射程 1型および2型:5960m[6525yards](仰角16degにおいて)
4型:8500m[9300yards]
[m]
装薬
射程距離 [m]
公算誤差
砲口初速 [m/sec]
発射速度 [発/min]
砲弾 榴散弾[Ac X](8.4kg[18.5lb])
榴弾[Ac]
ガス弾、発煙弾、照明弾
操作人員 [人]
布設所要時間 [min]
説明 ●概要
 本砲は、1904年より配備され、英国陸軍の主要師団砲として運用された。主要砲弾は、榴散弾と榴弾で、固定弾方式であった。前車と砲車からなる2車方式で、前車に砲弾を積載した。榴弾は1915年より供給され、その後、ガス弾、焼夷弾、発煙弾などが開発された。砲の運用員は6名で、指揮官(通常は軍曹)、砲手、装填手、弾薬手3名で構成された。砲を牽引するには6頭の馬を使用した。3型
 1916年5月には駐退復座機を改良した2型[Mark II]が配備された。その後、3型[Mark III]が開発されたが採用されなかった。そして、装填速度を速めるために装填機構を改良し、仰角が30度までとれるように改造された4型[Mark IV]が開発された。これにより、最大発射速度が向上し、最大射程は8500m[9300yards]の増大した。1937年に18ポンド4型の砲架は、新開発の25ポンド砲に流用された。
●その他
 かつては口径を長さの他に重量で表す方式があった。口径を重量で表す方式は、砲弾を球として、重量を比重で除して体積を算出し、体積から直径を計算することで換算されていた。この方式は、砲弾の形状が球状でなく、現在のような砲弾形状(対比して長弾と呼ぶ)なってからは廃れ、口径は長さ、弾量(弾丸の重量のこと)を重量で表すようになった。なお、本砲の”18ポンド”という呼称は、主要弾丸である榴弾の弾丸重量を表しており、口径を表しているわけではないので注意が必要である。
参考文献 ・「大砲撃戦 第二次世界大戦ブックス37」 Ian V Hogg著 小野佐吉郎訳 中野五郎監修
参考WebSite ・「The badge of the Gloucestershire Volunteer Artillery 1859-1908」(解説、性能、側面図など)
http://www.bristolgunners.pwp.blueyonder.co.uk/index.htm
http://www.bristolgunners.pwp.blueyonder.co.uk/qf_18_pr_field_gun_mk11_was_issu.htm

・「TANKMASTER」
(外観写真)
http://www.thetankmaster.com/english.asp
http://www.thetankmaster.com/english/afv/brit18_1.asp

・「Australia ARMY」(砲弾写真)
http://www.defence.gov.au/army/uxo/
http://www.defence.gov.au/army/uxo/18pdr.html
備考 兵器の写真は、モーグリ様より頂いたものです(深く感謝いたします)。
トルコ軍事博物館にて、撮影とのことです。

 

写真(写真をクリックすると大きな写真が見れます)

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2001.8.25更新 榴弾砲format_v0.5