兵器外観
名称 81mm迫撃砲L16
[81mm mortar L16]
型式
開発国 英国、カナダ
製造メーカー 英国:BAE Systems、 Royal Ordnance Division
米国:Watervliet Arsenals(81mmM242として)
日本:豊和工業(ライセンス生産)
配備国 オーストリア、バーレーン、ベリーズ、ブラジル、カナダ、ガイアナ、インド、ケニア、マラウイ、マレーシア、オランダ、ニュージーランド、ナイジェリア、ノルウェー、オマーン、ポルトガル、カタール、アラブ首長国連邦、英国、イエメン、日本、米国(陸軍および海兵隊)など39カ国以上で採用
製造初年 1950年代後半
口径 81.4mm [mm]
口径比長
砲身長 1280 [mm]
全長 [mm]
全高 [mm]
全幅 [mm]
重量 戦闘重量:35.3
輸送時、砲身部:12.7、砲架部:12.3、底板部:11.6、照準器:1.25に分割
[kg]
腔綫 無し
砲身材質
砲身命数 [発]
閉鎖機
平衡機
駐退複座機
最大駐退力 [kg]
後座長 [mm]
照準具
高低射角 45〜80 [deg]
水平射角 [deg]
最大射程 5650(通常弾) [m]
装薬
射程距離 最小100 [m]
公算誤差
砲口初速 [m/sec]
発射速度 15 [発/min]
砲弾 すべてのNATO標準81mm迫撃砲弾薬を使用可能。
榴弾:4.2kg
操作人員 [人]
布設所要時間 [min]
説明 ●概要
 本砲は、1950年代後半に開発された迫撃砲である。開発は、底板と照準機をカナダで、砲身と2脚を英国で、行なわれた。1960年代に配備が開始され、1982年のフォークランド紛争では、英国軍が使用し、コンバット・プルーブンを得ている。現在では、39ヶ国以上が本シリーズの迫撃砲を調達しており、その中でも、米国では、改良型のL16A2をM252として、Watervliet Arsenalsでライセンス生産し、陸軍と海兵隊で運用している。また、日本では、L16を、豊和工業でライセンス生産し、陸上自衛隊で運用している。本砲シリーズの累計生産数は5000門以上である。
●特徴
本砲は、底板(11.6kg)、砲身(12.7kg)、砲架(12.3kg)、照準器(1.25kg)に分割でき、歩兵のみで携帯可能である。また、すべてのNATO標準81mm迫撃砲弾薬を射撃することができる。
●英国での運用例
 本砲は、すべての歩兵大隊に配備されている。それぞれの歩兵大隊には、迫撃砲小隊があり、迫撃砲小隊には、3〜4の砲班があり、各砲班には、2門の迫撃砲が配備されている。これらの迫撃砲は、大隊固有の作戦支援火力である。各砲班の射撃は、MFC[Mortar Fire Controller]と呼ばれる、前進した部隊と行動を供にする下士官によりコントロールされる。MFCは、前進部隊の指揮官とともに目標を発見すると、砲班に目標の地点を無線で連絡し、砲弾を目標に射撃させる。また、同時に着弾観測も行なう。迫撃砲は、突撃部隊が目標の200〜300m手前に位置するするまで、射撃を行なえる。すなわち、突撃部隊が目標付近に到達するまで、敵の反撃を妨害することができる。また、発煙弾や照明弾で支援することもできる。輸送は、APCまたは軽中量トラックにより行なわれ、必要に応じて分解され、歩兵によって運ぶこともできる。
備考 写真は伊丹駐屯地創立記念祭にて撮影。
弾薬と発射薬の写真は、お兄軍曹殿提供。

 

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2001.8.25更新 榴弾砲format_v0.5