| 兵器外観 |
 |
|
| 名称 |
203mm榴弾砲M2 |
|
| 型式 |
− |
|
| 製造国 |
米国 |
|
| 製造メーカー |
− |
|
| 配備国 |
日本 |
|
| 製造初年 |
− |
|
| 口径 |
203（8インチ） |
[mm] |
| 口径長 |
25 |
|
| 砲身長 |
5142 |
[mm] |
| 全長 |
− |
[mm] |
| 全高 |
− |
[mm] |
| 全幅 |
− |
[mm] |
| 全備重量 |
14500 |
[kg] |
| 腔綫 |
− |
|
| 砲身材質 |
− |
|
| 砲身命数 |
6000 |
[発] |
| 閉鎖機 |
段隔螺式：ネジの部分が段になっている隔螺式閉鎖機。より高圧に耐える。 |
|
| 平衡機 |
気圧引上式：ピストンに封入した窒素ガスの圧力で砲身の重量を支える。バネ式より、大型大重量の砲身に適しているが、外気温の変化によりガス圧が変動するため平衡器の支点位置調整が必要という欠点がある。 |
|
| 駐退複座機 |
液気圧変後座独立式：後復座の際は砲身に連結されたピストン棒がピストンとともに前後動し、射角の変化にともない後座長は自動的に変換される。 |
|
| 最大駐退力 |
− |
[kg] |
| 後座長 |
1770 |
[mm] |
| 照準具 |
・パノラマ眼鏡M12A7C：倍率4倍、視野角10deg、対物鏡径20mm、全周旋回可能、仰俯角±300ミル、方位角型鏡内目盛5ミルごとに左右各80ミルづつ、眼鏡托座M18A1、照明具M19
・L型眼鏡M16A1G：倍率3倍、視野角13deg20分、対物鏡径23mm、鏡内には縦表尺型の目盛あり、眼鏡托座M71、照明具M36 |
|
| 上下射角 |
-36〜+1156（-2〜+65）、ハンドル１回転で13ミル |
[ミル]（deg） |
| 水平射角 |
左533〜右533（左30〜右30）、ハンドル１回転で10ミル |
[ミル]（deg） |
| 最大射程 |
16900（通常弾のみ） |
[m] |
| 装薬 |
緑包M1（1〜5号装薬）：シングル・ベースM1
白包M2（5〜7号装薬）：シングル・ベースM1 |
|
| 射程距離 |
1号装薬：4200〜5700
2号装薬：5030〜7200
3号装薬：5950〜8100
4号装薬：7310〜9800
5号装薬：9050〜11840
6号装薬：10780〜14000
7号装薬：13250〜16900 |
[m] |
| 公算誤差 |
射距離4500m、3号装薬使用：前後23[m]、左右1[m]
射距離6000m、4号装薬使用：前後26[m]、左右2[m]
射距離7000m、5号装薬使用：前後29[m]、左右2[m]
射距離9000m、6号装薬使用：前後35[m]、左右3[m]
射距離11000m、7号装薬使用：前後40[m]、左右4[m] |
|
| 砲口初速 |
− |
[m/sec] |
| 発射速度 |
1.5（急速射、3分間まで）、0.5（持続、7号装薬射撃） |
[発/min] |
| 砲弾 |
M106榴弾、M106訓練弾 |
|
| 火管 |
Mk.2A4撃発火管 |
|
| 操作人員 |
20名（1コ砲班） |
[人] |
| 布設所要時間 |
15〜30：射撃時には、前輪を取り外し、砲架を下げるが、脚と下部砲架を平に接地させるため、砲床の準備を行う必要がある。 |
[min] |
| 説明 |
203mm榴弾砲M2は、米国製の榴弾砲で、8インチ榴弾砲M1（1940年制式化）の砲尾環の取り付け方法を改良したものである。陸上自衛隊には、1954年から供与が始まり、1979年末（ピーク時）の保有数が68門であった。1964年から203mm自走榴弾砲M110A2の部隊配備が始まり、1994年までにすべて退役している。
主な配備先は、方面隊直轄の独立特科大隊（Dタイプ特科大隊）である。具体的には、第1特科群令下、第103特科大隊および第104特科大隊、第2特科群令下、第110特科大隊、第3特科群令下、第111特科大隊および第112特科大隊の5個大隊である。Dタイプ特科大隊の編成は、大隊本部および本部中隊×1、射撃中隊×3（本砲各4門装備）、管理中隊×1、衛生隊×1である。よってDタイプ特科大隊の装備数は12門である。
|
|
| 参考文献 |
・「PANZER」 2000年4月号（328号） アルゴノート社
・「PANZER」 2000年5月号（329号） アルゴノート社 |
| 備考 |
写真は自衛隊武器学校にて撮影。 |
