アタック25

正式には「パネルクイズ アタック25」大阪朝日放送(ABC)が制作する長寿クイズ番組。児玉清が司会し、オセロゲームの要領でパネルの取り合いをして勝敗を競う。


島田紳助さんはこの「アタック25」と言うクイズ番組が自分のツボに填っていて大好きらしい。普段から時々この番組の児玉清さんのマネなどをしているのだが、2001年、2002年とクイズ紳助くんの年末スペシャルでこのアタック25のセットを借りて、大クイズ大会が催された。
 実は、私がロザンに興味を持った一番最初のきっかけがこの2001年の「紳助くん年末スペシャル」のアタック25のコーナーだったと言っても過言ではない。
 アタック25は本来挑戦者は一人だが、紳助くんでは二人一組で行われた。しかし、ロザンは本来ならコンビで挑戦するところなのだろうが、『宇治原が入ると一人勝ちになってしまって面白くなくなる。』と宇治原さんが外され、菅ちゃんと山田花子さんのペアでスタート。菅ちゃんは宇治原さんほどおりこうさんではないので、そこそこ苦戦するのだが、クイズも終盤に差し掛かり、菅ちゃんチームほぼ負け決定という時に観客席にいた宇治原さんがすくっと立ち上がり『紳助さん、僕が勝ったら(優勝賞金で)ごちそうしますから、戻らせてもらえないですかね。』 このときの表情がやけにマジで、この時点ではロザンのファンでもなんでもなかったのだが「この人、なんて負けず嫌いなんだろう」と感じ、ずっと心の底にひっかかっていたのだ。(ちなみにこの番組をご存じ無い方の為に書いておくと、宇治原さんはパネル3枚の時点から大逆転で優勝してしまった。もっともトップ賞への挑戦は超意地悪な難問で優勝賞金は逃してしまったが。)

 そして、一年後。再び同じ企画が催された。シチュエーションはほぼ同じ。ロザンチームのパネラーは菅ちゃんと山口もえちゃん。宇治原さんは観客席で待機。流れも去年とほぼ同じでロザンチームの負けほぼ決定時点で菅ちゃんに代わり宇治原さんが登場。逆転に導くのだが、この年は最終で再び菅ちゃんと交代させられ結局ロザンチームは二位だった。
 しかし、この年私はぜんぜん別の事に目を奪われていた。先ず最初に宇治原さんのキャラの変化。芸人が前に出ようとするのは当然の事なのだが、この年は前に出よう、出ようとする姿勢が随所に見られて「あぁ、宇治原さんこの1年で(芸人として良い意味で)変わったなぁ」と思い知らされた。次に宇治原さんと菅ちゃんの関係。天然キャラの山口もえちゃんは随所でとんでもない間違いをしでかしては紳助さんに詰め寄られるのだが、その度に必死で菅ちゃんがかばっていた。そしてその前後菅ちゃんはチラッ、チラッと助けを求めるように宇治原さんの方を仰ぎ見るのだ。あの仕草だけで二人の関係がなんだかとても良い関係に見えたのは私だけだろうか?

 ところで、このサイトを見ていて下さっている方でこの2002年年末スペシャルのスタジオ観覧行かれたかたがあったそうだ。スタジオでの裏話を教えてくださったのでご紹介しよう。
 最初、客席に座らされた宇治原さん。実はずっと小声で問題に答えていたのだそうだ。しかも、自分の膝を叩いて早押をしながら… 勿論、その正答率はかなりのものだったらしい。菅ちゃんが押さなかったり、間違ったりするたびに「おいっ!」とか「う〜わ!!(宇治原さんの口癖)」などと悔しがっていたそうだ。実に負けず嫌いの宇治原さんらしいリアクションだ
 一方の菅ちゃんは宇治原さんと交代で客席に座らされるとそれまでの自分の事は棚上げで、宇治原さんが答えられないと「あんなん簡単やんなぁ?」「なんで判らへんの」「アホちゃう?」などと呟いていたらしい。ところが『エンゲル係数に名を残す統計学者エンゲルはどこの国の人?』という問題が出題され、宇治原さんは答えられなかったのだが、客席の菅ちゃんは自信満々に小声で「オランダ!!」と即答。しかし、正解は「ドイツ」。菅ちゃんが自信満々だっただけに、周囲のお客さんからは思わず失笑が洩れ、その何ともいえない空気は筆舌に尽くしがたいものだったとか… それでも悪びれないのが菅ちゃんの魅力だよなぁ。

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