兵器外観
名称 57mm無反動砲M18
[57mm Recoilless Rifle M18]
型式 M18
製造国 米国
製造メーカー
配備国 米国他
製造初年 1944?
口径 57 [mm]
口径長
砲身長 [mm]
全長 1524[5ft] [mm]
全高 [mm]
全幅 [mm]
全備重量 本体:21、三脚重量:11.8 [kg]
腔綫
砲身材質
砲身命数 [発]
閉鎖機
平衡機
駐退複座機
最大駐退力 [kg]
後座長 [mm]
照準具 M26
高低射角 [ミル](deg)
水平射角 360 [ミル](deg)
最大射程 4429(M306A1榴弾) [m]
装薬
射程距離 有効射程:450(M306A1榴弾) [m]
公算誤差
砲口初速 [m/sec]
発射速度 5 [発/min]
砲弾 M306A1榴弾(完成弾重量:2.477kg)、
M307A1HEAT弾(完成弾重量:2.463kg、:直立したRHAに対する貫徹能力:70mm)
M308A1WP弾(完成弾重量:2.463、2700℃で30秒間燃焼)
T25E5散弾(完成弾重量:2.463kg、有効射程:175m)
操作人員 6、(最少2) [人]
布設所要時間 [min]
説明

●概略・開発
 第二次世界大戦間の装甲技術の著しい発達の結果、歩兵部隊および他の軽武装部隊の対装甲攻撃能力は、極端に脆弱化した。このことから、中距離において対装甲攻撃能力が十分に高く、かつ歩兵部隊によって容易に運ぶことが可能な兵器が必要となった。一方、1943年に北アフリカ戦線で、米軍はドイツ製の7.5cm無反動砲L40を捕獲した。これらの経緯から、1943年に米国の法務局携帯兵器部門により、無反動砲の開発が開始され、比較的短期間で本砲(57mm無反動砲M18)は完成した。そして第二次世界大戦末期の太平洋戦線に投入され、フィリピンの山岳地帯では、その有効性を充分に発揮した。その後、本砲(57mm無反動砲M18)や75mm無反動M20は朝鮮戦争にて対戦車戦闘に使用されたものの、有効射程の短さや威力がやや低いことから、より大口径の無反動砲の開発が要求された。
●構造
 本砲は射撃による反動を、後方へ同じ運動量を放出することで、相殺するメカニズムを持ったいわゆる無反動砲である。本砲の方式は、米国独自の開発によるもので、クロムスキット式と呼ばれている。この方式の特徴は、1)砲弾と薬室の間にスペースを空けていること、2)砲弾の薬莢部分に多数の小さな孔があけられいること、の2点である。この方式のメカニズムは、射撃時に発生する燃焼ガスを、薬莢部分の小孔から砲弾と薬室の間のスペースへと逃し、その後に砲尾の噴気孔より噴出することで、弾丸射出の反動と砲尾噴出ガスの平衡を保つと言うものである。また、比較的低初速のため砲腔内圧が低く、砲身の肉厚も薄いこと、反動が非常に小さいため非常に軽量で、歩兵が肩に担いで射撃することが可能であった。また、砲架に30口径機関銃M1917A1の三脚架を流用でき、より精密な射撃もできた。

参考文献

・「ミリタリー・イラストレイテッド19 世界の重火器」 光文社文庫

参考WebSite ・「Roberts Armory A Traveling WW2 Historical Museum」
URL:http://www.roberts.ezpublishing.com/rarmory/rarmory.shtml
・「The KOREAN WAR」
URL:http://rt66.com/~korteng/SmallArms/arms.htm
・「Tactics used in Vietnam」
URL:http://www.soft.net.uk/entrinet/tactics.htm

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2001.8.25更新 榴弾砲format_v0.5