兵器外観
名称 M197 20mm Automatic Gun
型式
製造国 米国
製造メーカー
配備国 米国、日本等
製造初年
口径 20 [mm]
口径長
砲身長 [mm]
全長 [mm]
全高 [mm]
全幅 [mm]
全備重量 [kg]
腔綫 有り
砲身材質
砲身命数 [発]
閉鎖機
平衡機
駐退複座機
最大駐退力 [kg]
後座長 [mm]
照準具
上下射角 -45〜+15 [deg]
水平射角 200 [deg]
最大射程 [m]
装薬
射程距離 有効射程:約2000 [m]
公算誤差
砲口初速 [m/sec]
発射速度 730±50 [発/min]
砲弾 M50シリーズ(M56HEI、M53API)およびPGUシリーズ
操作人員 [人]
布設所要時間 [min]
説明 本機関砲は、AH-1シリーズの攻撃ヘリコプター等に搭載される、口径20mmの3銃身ガトリング方式機関砲である。米軍での呼称は、M197 20mm Automatic Gunである。M197は、ガトリング形式機関砲の代名詞ともなっているM61Vulcan を3銃身に変更し、銃身を短く、装填機構を改良し、軽量化したタイプである。銃身の回転は電気モーターによる。搭載弾数は700発程度、ターレットにマウントされ、射角は左右200°、上下60°(+15〜-45°)である。このターレットの興味深い点は、射撃手のヘルメットの向く方向に連動して、銃身およびセンサーが動くところで、射撃手は、目標の方向を向いて引き金を引くことでだけで、目標を攻撃できる(もちろん、目標に命中させるには、微調整は必要)。発射速度は、能力的に2000〜3000発毎分が可能であるが、実用では730±50発毎分で使用されている。使用弾は、M50シリーズまたは、PGUシリーズで、有効射程は2000m程度だと言われている。本砲で、M50シリーズのM56HEIを射撃した際の弾速は、1000mまで1.5秒、1500mまで3.0秒、2000mまで5.0秒である。弾道は、1000mで9mils、1500mで21mils、2000mで42milsの下降する。貫徹能力は、M56HEI(榴弾)の場合、射距離221mにおいて、直立から60°傾けたRHAに対し6.3mm、射距離104mにおいて、直立したRHAに対して、12.5mmである。また、M53API(徹甲弾)の場合、射距離1000mにおいて、直立したRHAに対して、6.3mmである。このデータから、主力戦車に対しては、威力不足なことが判る。
参考文献 ・「2001自衛隊装備年鑑」 朝雲新聞社
参考WebSite ・「Federation of American Scientist」 URL:http://fas.org/index.html
備考 写真は、陸上自衛隊AH-1Sコブラの搭載砲。
2001年度、霞ヶ浦駐屯地祭にて撮影。

 

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2001.8.26更新 榴弾砲format_v0.5