兵器外観
名称 1式機動47mm砲
[Type1 47mm Anti Tank Gun]
型式
製造国 日本
製造メーカー
配備国 日本
製造初年 1942年(昭和17年)9月に制定
口径 47 [mm]
口径比
砲身長 2526.5 [mm]
全長 [m]
全高 [m]
全幅 [m]
全備重量 800 [kg]
腔綫 有り
砲身材質
砲身命数 [発]
閉鎖機 水平鎖栓式
平衡機
駐退複座機 有り
最大駐退力 [kg]
後座長 [mm]
照準具
上下射角 -11〜+18 [deg]
水平射角 58 [deg]
最大射程 6900 [m]
装薬
公算誤差
砲口初速 830 [m/sec]
発射速度 ・最大:20
・停止目標に射撃する場合、実用:10〜15(極寒状態では、実用:3〜7)
・移動目標に射撃する場合、実用:10前後
(いずれも、観測修正時間含む)
[発/min]
砲弾 ・1式徹甲弾(直立した第1種防弾鋼板に対する貫徹能力、至近距離:約70mm、1000m:50mm)
・榴弾
操作人員 [人]
布設所要時間 陣地進入から初弾発射まで、40秒〜1分20秒 [min]
説明  1939年(昭和14年)のノモンハン事件では、94式37mm砲(速射砲)が、初めて、ソ連軍戦車への対戦車戦闘に使用され、威力不足が判明した。対応策として、高威力の速射砲が要求され、本砲の開発が進められた。開発には、試製に終わっていた試製97式47mm砲が多いに活用されたようである。また、従来の94式37mm砲や試製97式47mm砲が、馬牽引式であったが、本砲では、列強の動向に追随するために、車両牽引式として開発された。制式化は、1942年(昭和17年)9月である。太平洋戦争後期に独立速射砲大隊に逐次配備され、主に対戦車戦闘に用いられた。独立速射砲大隊とは、軍直轄の対戦車戦闘を主任務とする部隊である。大隊は、3個中隊で編制され、各中隊には、6門の速射砲が配備された。生産数は、推定で2300門である。
 なお、本砲は日本陸軍の呼称では「速射砲」に分類されるが、「速射砲」とは、一般で言うところの「対戦車砲」に当たる。また、「機動」とは、車両牽引が可能であることを意味している。
参考文献 ・「大砲入門」 佐川二郎著 光人社NF文庫
備考 屋内に展示されている砲の写真は、お兄軍曹殿提供。自衛隊武器学校にて撮影。
屋外に展示されている砲の写真は、AE-1様提供。グアム島のアガイア警察署前にて撮影。

 

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2001.8.25更新 榴弾砲format_v0.5