T−80UD戦車の現代の対戦車手段に対する堅固性の試験
●経緯
当WebSiteの雑談掲示板で、「べちゅーしゅか」殿より、下記のサイトのご紹介がありました。
・WebSite「ОТВАГА」(ロシア語で「勇気」の意味)のTOPページ
http://www.otvaga2004.narod.ru/
・該当ページ「ИСПЫТАНИЕ ТАНКА Т-80УД НА СТОЙКОСТЬ
ПРОТИВ СОВРЕМЕННЫХ ПТС」
http://www.otvaga2004.narod.ru/Otvaga/caleidoscope/0_tank_04.htm
このページの内容は、ロシアのT-80U戦車に対して、T-80Uの125mm滑腔砲のHEAT弾で射撃した結果を表すものです。
べちゅーしゅか殿の翻訳を下記に示します。
なお、写真も該当ページからお借りしております。
*** 上記ページの内容 ここから ***
T−80UD戦車の現代の対戦車手段に対する堅固性の試験
「オトヴァーガ(剛毅)」の編集部より:
この興味深いフォトルポルタージュは、我々の新しい設計「T−80戦車〜懲罰者の剣の刃」を
調査することにより、寵を失った砲手に対する評価を改めるため、我々の所に届けられた。
こんにちは、尊敬するサイト創立者の皆さん!あなた方のサイトの、T−80に対する重要な
関心のため、私の個人的なコレクションから4枚の写真を送ります。
それは1996年の戦車兵の日の前日にクビンカで行われた。現代の対戦車手段に対する
我が国の戦車の堅固さを示すため、我々ジャーナリストは連れて行かれた。どのような非難が
チェチェンの後に為されたか記憶しているだろうか?では我々は示そう、現代の対戦車手段
では、我々の戦車を通常の手段では撃破できないということを。私は自らT−80UでT−80UD
に対し、距離100mから成形炸薬弾を射撃した。装甲は貫徹されなかった。
写真1、「T-80UD戦車」−命中部位
写真2、「炎上」−砲塔「頬」部(2発目の射撃部位)の燃料タンクに近い
反応装甲ブロック3つの作動により、燃料タンクは破損し、燃料に着火した。
写真3、「作動」−消火後にエンジンは始動した。
戦車はジャーナリストたちの前まで自走してきた。
写真4、「初弾による裂け目」−テレビの解説者が装甲の堅固さについて解説する。
写真資料があなた方の気に入ることを期待する。www.gspo.ru あるいはwww.arrows.newmail.ru.の
寵を失った砲手より敬意を込めて。
*** ここまで ***
●考察
上記の内容について、管理人が簡単に考察します。
・写真1
まず、写真1の射撃ポイントですが、車体前面と砲塔前面の一番厚いところです。
ERAも付加されています。
・写真2
写真2で、ERAの爆発で火災が発生していますが、T-80の燃料タンクの一部は、
フェンダー(車体の袖)の部分にあり、HEAT弾殻またはERAの破片がタンクに孔を
穿って燃料が漏れ出し、赤熱した破片による温度上昇から引火したものと思われます。
・写真3
写真3が消火後、自走したところの写真のようです。真っ黒けですが、とりあえず
走行は可能のようです。ただ、FCS等へのダメージは、けっして無視できないので
戦闘能力を喪失していると見て良いと思います。
ようするに乗員が死なないことに意味があるのです。
・写真4
車体の侵徹孔です。孔の大きさや形状からAPFSDS弾の侵徹孔かと思っていたのですが、
HEAT弾のだそうです。125mmHEAT弾の貫徹能力は、600〜700mmRHAはありますので、
T-80UDは、HEAT弾に対して、この程度の防御能力があるということです。
以上
作成:2005/2/27
更新:2005/4/01