衆議院予算委員会の理事懇談会が開かれ、尖閣諸島沖で起きた中国漁船の衝突事件のビデオ映像について、来月1日に衆参両院の予算委員会の理事らが映像を視聴することを決めました。
尖閣諸島沖で起きた中国漁船の衝突事件で、海上保安庁が撮影したビデオ映像をめぐっては、衆議院予算委員会が提出を求めたことを受けて、那覇地方検察庁が27日、衆議院に提出しました。これを受けて、衆議院予算委員会は29日の理事懇談会で、ビデオ映像の取り扱いを協議した結果、参議院予算委員会も映像の国会提出を求めたことも踏まえ、来月1日の午前8時から、衆参両院の予算委員会の理事や、当日行われる集中審議の質問者らおよそ30人で、鈴木海上保安庁長官の説明を受けながら映像を視聴することを決めました。理事懇談会のあと中井予算委員長は、記者会見し、「ビデオ映像が捜査中の事件の証拠物件であることを重く受け止め、限られた議員で見ることにした。ただ、映像を見た方が感想を言うことまで制限することはしない」と述べました。