任期満了に伴う宮崎県知事選(12月9日告示、同26日投開票)で、民主党県連や社民党県連合、連合宮崎など非自民党勢力6団体でつくる「CNP会議」は30日、統一候補擁立を断念した。同知事選には現在、河野俊嗣前副知事(46)以外に立候補表明がなく、擁立の準備を進めているのは今のところ共産党だけとなっている。
CNP会議は18日の前回会合で「県民に選択肢を示す必要がある」との認識で一致し、対応を協議してきた。しかし、選挙まで時間がないことから、仮に候補者を擁立しても十分な浸透が図れないことや、東国原英夫知事の実質的な後継者である河野氏に勝つことは難しいなどの理由で擁立を見送った。
特定政党の推薦を受けない河野氏は、各政党に「協力」を要請しており、CNP会議は11月18日に対応を決める。自民党県連や、県内最大の政治団体・県農民連盟を構成するJAグループ宮崎は協力を決めている。
=2010/10/30付 西日本新聞夕刊=