衆院予算委員会(中井洽委員長)は29日の理事懇談会で、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件を撮影したビデオ映像について、衆参両院の予算委員会理事らで11月1日午前8時に非公開で視聴することを決めた。一般公開はしない。
視聴するのは理事のほか、1日に衆院予算委で行われる集中審議で質疑に立つ議員や、理事会のオブザーバー議員ら約30人。政府からは海上保安庁の鈴木久泰長官が説明者として同席する。携帯電話の持ち込みや録画、録音は禁止する。
ビデオ映像は27日に国会に提出されたが、外交関係への影響を理由に、那覇地検と仙谷由人官房長官がそれぞれ、慎重な取り扱いを求める要望書を出していた。【横田愛】
毎日新聞 2010年10月30日 東京朝刊