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関西はミスコンブーム? 関関同立、そろって開催(1/2ページ)

2010年10月31日8時26分

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写真:ミスコンのプレイベント「ミスキャンパス関関同立」に出演した4大学のミス候補者たち=16日午後、京都市中京区、筋野健太撮影ミスコンのプレイベント「ミスキャンパス関関同立」に出演した4大学のミス候補者たち=16日午後、京都市中京区、筋野健太撮影

 首都圏の大学では「女子アナの登竜門」とも呼ばれ、学園祭の華として開かれるミスコン。関西の大学ではなぜか低調だったが、昨年始めた関西学院大、同志社大に続き、今年は関西大、立命館大の学生が11月の学園祭期間に合わせて初開催する。大学側は「女性差別にあたるおそれがある」として公認せず、あくまで学生有志の催しという位置づけだ。なぜいま、ミスコンなのか。

 16日、京都市中京区のファッションビルの中庭に4大学のミス候補27人が集まり、ミスコンの「プレイベント」が開かれた。候補は赤、白、紫など各大学のイメージカラーの衣装を着て、ダンスや歌などを披露。大学対抗で京都、大阪、神戸のご当地検定の問題にも挑戦し、「知性派」の側面もアピールした。

 1990年代ごろから、自治体主催のミスコンが「女性差別」との批判を浴びて相次いで中止されたが、関西の大学では一部を除き、それ以前からほとんど開催されていなかった。

 京都大の伊藤公雄教授(ジェンダー論)は「かつて関西の大学には人権について学ぶサークルが多数あった。近年はこうした活動が弱まり、学生も『ミスコン、別にええやん』と考えるようになったのでは」と指摘する。大阪府立大学の伊田久美子教授(女性学)は「女性が社会に出て、男性と対等にやっていけるという余裕の表れ。男性も容姿を問われる時代になったことも影響している」とみる。

 関西大では、学園祭実行委員会の規定に「差別的企画の禁止」とあり、大学側はミスコンはこれに抵触すると判断している。一方、主催者代表で2年生の廣田雄将(ゆうしょう)さん(21)は「以前より女性の地位が上がり、女子学生もミスコンを好意的に受け止めているようだ」と話す。

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