演習弾[TP]
●演習弾[TP]とは
演習弾とは、榴弾と寸法、重量、弾道性能が同一の砲弾で、弾体内部には炸薬の代わりに不活性剤が入っており爆発しない。名前の通り演習などに用いられる。また、着弾観測が可能なように、砲弾内部に標示薬として少量の黒色火薬が充填されたものもあり、着弾と同時に信管が作動して標示薬に点火され、観測可能な煙を発するものがある。
●演習弾[TP]の例
演習弾の例としては、米国製105mm榴弾砲M2A1で用いられたM1演習弾や69式演習弾などが上げられる。前者は、内部に不活性剤が充填されたタイプで着弾観測は難しい。後者は、砲弾内部に少量の炸薬と標示薬が充填されたタイプで、着弾観測が可能である。
作成:2001/10/14 Ichinohe_Takao