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島根・浜田の女子大生遺棄:有力情報ないまま1年 大学に慰霊の花壇

 広島県北広島町で、島根県立大1年の平岡都さん(当時19歳)の遺体が見つかった事件は、平岡さんが行方不明になってから26日で1年がたった。島根・広島県警の合同捜査本部は140人態勢で聞き込みに重点を置き捜査しているが、事件解決につながる有力情報は得られていない。

 平岡さんは09年10月26日午後9時過ぎ、アルバイト先の島根県浜田市内のショッピングセンターを出た後に行方不明となり、11月6日以降、北広島町の臥龍山(がりゅうざん)で頭部をはじめ遺体各部が相次いで見つかった。

 捜査関係者によると、平岡さんの携帯電話やパソコンの通信履歴には誰かと待ち合わせた形跡はなかった。自宅学生寮近くの側道で平岡さんのものとみられる靴が見つかり、付近で襲われた可能性もある。だが周囲とのトラブルや有力な目撃情報は得られていない。

 9月末現在、捜査本部に寄せられた情報は約1690件。解決につながった情報の提供者に懸賞金を支払う報奨金制度も2月に適用した。島根県警の岩田晴雄刑事部長は今月、「被害者にまつわる人や場所、アルバイト先の関係者、大学などを中心とした聞き込み捜査」を捜査の重点に挙げた。

 一方、平岡さんが学んでいた島根県立大は26日、慰霊花壇をキャンパス内に開園。英語が得意で海外留学を目指していた平岡さんをしのび、「Garden of Hope」と名付けた。浜田市は10月26日を「いのちと安全安心の日」に指定。この日、安全で安心なまちづくりを目指す会合を開き、一部の市議らが臥龍山へ慰霊に訪れた。【目野創、宮川佐知子、大西康裕】

毎日新聞 2010年10月26日 東京夕刊

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