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クリントン長官 中国をけん制

10月30日 18時44分 twitterでつぶやく

ASEAN=東南アジア諸国連合と日本や中国などが参加する東アジアサミットが30日にベトナムで開かれ、ゲストとして参加したアメリカのクリントン国務長官は、中国が軍などの活動を活発化させている南シナ海の情勢について、アメリカが関与していく姿勢を示し、中国をけん制しました。

ベトナムのハノイで開かれてきたASEANの一連の会議の最終日の30日は、日本や中国、インドなど、あわせて16の国が参加して東アジアサミットが開かれました。会議では、中国が南シナ海で軍などの活動を活発化させ、島の領有権をめぐってベトナムやフィリピンなどと対立していることについても発言がありました。ゲストとして会議に参加したアメリカのクリントン国務長官は「航行や交易の自由はアメリカの国益だ。海洋の領有権をめぐって紛争が生じた場合、アメリカは平和的解決のため、国際法にのっとって関与していく」と述べ、中国をけん制しました。そのうえで、中国に対し、ことし12月、ASEANとの間で行う協議で領有権問題の解決に向けたルール作りに誠実に取り組むよう促しました。東アジアサミットは、来年からアメリカとロシアを正式なメンバーとすることを決めたほか、東アジア地域の共同体構築に向けて、ASEANとその周辺国が経済協力を進めていくとした「ハノイ宣言」を採択して閉幕しました。