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【ゴルフ】遼 オッと!池ない 池ポチャも8位浮上2010年10月30日 紙面から ◇マイナビABC<第2日>
▽29日兵庫県・ABCゴルフ倶楽部(7217ヤード、パー72)▽晴れ、気温16・1度、風速5メートル▽賞金総額1億5000万円、優勝3000万円▽参加88選手(うちアマ5人)▽観衆4087人 前日の冷たい雨はやんだが、最大瞬間風速11・9メートルが吹くほどの強い風に見舞われた第2ラウンド。11位から発進した石川遼(19)=パナソニック=は18番で池ポチャしながらも、5バーディー、4ボギーの71で通算3アンダーの8位に上昇した。終盤で進撃の芽をつんでしまった遼はホールアウト後に“アプローチとバンカーショット”を修正、首位と6打差逆転を目指す。 遼にとっては手痛い池ポチャだった。右セミラフからの第2打は残り185ヤード。7番アイアンでショットも「スライスを打ったが、あたりが薄くなって5ヤード足りなかった」。ボールはグリーン手前のカラーに落下したが、グリーンに乗らずに、池方向に傾斜を転がり落ちた。 ドロップしての4打目は「強い球が出てしまって」グリーン奥のカラー。そこからパターで2打を費やしボギー。2008年から出場してこの日でちょうど10ラウンド目。過去の9ラウンド、この18番は1イーグル、7バーディーを奪う“スコアアップ”のホール。初めてボギーをたたいてしまった。 パットは「良くなった」という遼だが、この日はアプローチとバンカーショットでミスが出た。「12番のボギーはバンカーから寄せきれず。16番は3パットだったが、9、18番はアプローチミス。最後3ホール(16、18番ボギー)を迎えるまでは充実していたのを台無しにしてしまった」と反省した。 ホールアウト直後に受けたテレビインタビューで「最後につまずいて悔しい、V争いに絡むのは厳しい」と“消極的発言”をした遼は、アプローチ練習場で、コーチの父・勝美さんの指導で寄せとバンカーショットの修正。その後の記者会見では「修正した部分と今までやってきた部分を出せば、まだまだ優勝をあきらめてはならないと思います。(TVでの発言は)“こんなゴルフじゃ絶対にダメだな”という気持ちの表れ。僕の場合は少し時間があればすぐに前向きになれる」と約30分の練習で、技術面だけでなく気持ちの面でも“修正”した。 首位とは6打差。台風14号の影響によっては競技が54ホールに短縮される可能性もあるが「僕としてはあと36ホールやりたい」と、遼が逆転優勝に向かって突き進む。 (櫛谷和夫)
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