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【芸能・社会】大地真央イライザ役600回達成 「マイ・フェア・レディ」20年で2010年10月30日 紙面から
女優大地真央(54)が29日、福岡・博多座のミュージカル「マイ・フェア・レディ」で主演のイライザ役600回を達成した。イライザ役卒業を表明して臨んだ5都市巡演(10−11月)。終演後のカーテンコールでは「泣かないつもりでいましたが、皆さまの愛で涙が止まりません」と笑顔で観客らに感謝した。 同一作品の単独主演としては、ストレートプレイでは「放浪記」の森光子(2017回)らがいるが、のどを酷使するミュージカル女優としては日本の演劇史上最多。「マイ−」は1963年に江利チエミが日本で初演して以来、雪村いづみ、栗原小巻ら6人のイライザがこの日までに計1022回演じた。 大地は90年3月の東京・帝国劇場の初演以来、今年11月20日の東京・JCBホールの千秋楽まで20年9カ月、615回を演じる。大地にとっては「風と共に去りぬ」のスカーレット役と並ぶ宝塚退団後の代表作となった。 イライザの父親役で前日に400回を達成した上條恒彦(70)はカーテンコールで「笑顔と涙と誠意と愛情が詰まった600回。出ずっぱりの『マイ−』だからすごい」との祝福に、公の場で涙を見せることはめったにない大地の目はみるみるうるんだ。 達成後のインタビューで大地は「(気持ちは宝塚)退団の時と似ている。いずれ卒業する作品で今年ちょうど20年を迎えました」と感慨深げ。「長く、多くやらせていただいた忘れることのできない宝物」というイライザ役は、「ますます愛してもらえるよう育ててほしい」と次の女優に託した。 夫のインテリアデザイナー森田恭通さん(42)は24日に観劇。この日は仕事先の香港から「おめでとう」とメールが届いたという。 同作は11月2、3日に名古屋・中日劇場、5、7日の大阪、広島を経て、17−20日に東京・JCBホールで上演される。 ◆「マイ・フェア・レディ」 ロンドン下町の花売り娘イライザが、言語学者ヒギンズ教授から上流階級の言葉を教わり、貴婦人へと成長していく物語。ミュージカルは1956年に米ブロードウェーで初演され、日本初のブロードウェーミュージカルとして63年、東京宝塚劇場で初演。64年にオードリー・ヘップバーン主演で映画化された。
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